2013-03-27

3月26日(火)のコルムナは休みます

多忙につき、3月26日(火)のコルムナはスペイン週間コルムナ&スペインギター週間コルムナ共にお休みさせていただきます。次回は4月2日(火)となります。

2013-03-19

563 パッとせずGranadaCF 19-03-2013(火) 

 1ヶ月前にはスペインサッカー界の盟主Real Madridを破った地元GranadaCFでしたが(コルムナ557)、その後すぐにBarcelona FCに順当負けしたのはともかく、同じ下位チームにずるずる続けて2つ負けて3連敗の後、すぐ下のチームと辛うじて引き分け、昨日もすぐ上のチームと辛うじて引き分け。その試合です。


 ただ、降格ゾーンの下3チームがもっとパッとしないので、何とか下から5番目。

 しかし、どうしても必要なことは僅かです。いや、一つだけです。-----或る昔の偉い人

 あと8試合。幾ら残留が目漂のチームとは言え、最後まではらはらドキドキさせられそうです。もっとも、この方が客入りも視聴率もいいんじゃないでしょうかね?

546 アルペジオもスケールもラスゲアードも全部同じ表情で普段着モードなフラメンコギタリスト(1) 19-03-2013(火)

 もう一度家にギターのないプロフラメンコギタリストMelchor de Cordobaの動画を見ながら、何故家にギターも置いてなく(仕事場や練習場にはあるのでしょうが)、練習時間ゼロなのにここまで上手いのか? それは箸で食べる練習をしてからご飯を食べる日本人がいないと同様、普段着モードだから何の不安も感じない(コルムナ540)。
 テクニックどうこうではなく、普段着モードこそギター演奏の秘訣ではないかとの確信の元、その普段着モードの演奏の秘密をコルムナしています。


 まず、この何の不安も感じていない顔を見れば普段着モードは明らかなことは既にコルムナしました。今回は顔と右手の指を見てみましょう。

 まず、いきなり出足はフラメンコギター特有のラスゲアード(掻き鳴らし)。
 0:41から親指独奏。これもフラメンコギター特有の弾き方。簡単なようで、これだけの長い間親指だけで弾き続けるのは力が抜けている証拠です。難しいです。
 1:00からはピカード(スケール:imによる単音)。2:14からも。
 1:46からはトレモロ。
 3:08から再度ラスゲアード(掻き鳴らし)。
 4:03から再度ピカード(スケール:imによる単音)。
 4:20~26はアルサプーア(親指だけの往復で弾くフラメンコギター独特の弾き方)。
 4:41~52はアルペジオ。その後すぐに再度アルサプーア+親指だけの独奏。
 そして、最後まで強烈無比なラスゲアード(掻き鳴らし)。
 そして、最後何でもなかった様な笑顔!?

2013-03-12

562 人間様は万国共通 12-03-2013(火) 

 新聞も低俗週刊誌みたいだなと思いながら3日に一回ほど読む読売新聞サイトの三面記事サイト。視聴率(ネットではどう言うんだ?)稼ぎなんでしょうが、これじゃあウィークエンダー並ですね(もうこんなのやってないか!?)。
 読む度に日本もスペインと同じじゃないかと思わされますが、つい最近筆者の間近で似た様なことがありました。言い分を聞けば正論なんですが、あくまで磁石の北が自我で歪んだ正論ですので、話全体がおかしな方向に行ってしまうのです。詳細は書きませんが、ま、こんなことは日常茶飯事です。そんなことをネットで他人に相談しても治りゃしません。

『欲望の墓』とは何と余韻に富んだことばであろうか。世の真相はこの一語に尽きている。人は欲の化身として存在しているではないか。彼等の終わりはみな『欲望の墓』である。-----或る昔の偉い人

 日本で窮屈な勤め人をやっていると、海外に行って羽を伸ばしたいとか、老後は海外でと思う気持ちは分かります。
 しかし、それはある意味サラリーマンのシステムに対する意味のない条件反射的な思考回路に過ぎません。何故なら、学校、職場、近所、必ず嫌な奴の一人や二人はいる。こんなことは万国共通だからです。地球の裏側まで逃げて行っても、所詮は現実逃避。人間様のしがらみから逃避することは出来ません。
 もっとも、ことばが分からないうちが花かも知れませんが、どんな正論も自己主張の正論ならみな欲望の墓・・・。これもまた万国共通の大真理です。

545 寿司の好きなフラメンコギタリスト 12-03-2013(火)

 先日このところスペインギター週間コルムナに動画ごと登場してもらっている、家にギターのないプロフラメンコギタリストMelchor Cordoba(上)の息子Luis Cordoba(下)と出くわしました。
 手には寿司弁当!? グラナダ市内に一軒ある日本人経営の日本料理屋で買ったばかり。
 これはヘルシーじゃ。わしゃ大好きじゃ。日本人としては嬉しい限りです。


 
 やっぱり、親父の方が凄いかな!?

2013-03-04

561 スペインで鉛筆削り 05-03-2013(火) 

 日本語情報センターの筆者の机の右端に電気スタンドと筆立てがあります。その中に何年か前から何故かチビた鉛筆があります。長さ9cmの三菱鉛筆。来館者の誰かが持って来て置いて行ったのかどうか身に覚えがありませんが、ボールペンが見当たらない時だけ走り書きに使います。
 それでも、先日さすがに黒い芯がチビて来て書けなくなりましたので放っておきました。削るすべがなかったからです。
 筆者が鉛筆を使っていたのは中学生まで。高校時代はシャーペンでした。それでも実家の自室の机の角に挟んでネジで留める鉛筆削り器がありました。そう言えば携帯用のプラスチックの小さいおもちゃみたいなのもありましたよね。鉛筆の先を入れて指で回すやつです。これも中学校までは学校に持って行っていた様な気がします。
 そこでチビて書けなくなって2、3ヶ月放置。先日ここは鉛筆で薄く書いて、後から消しゴムで消した方がいいと思うことがありましたので、意を決して削ることにしました。 

 私たちは何一つこの世に持って来なかったし、何一つ持って出ることも出来ません。衣食があればそれで満足すべきです。-----或る昔の偉い人

 とは言え何の器具もなし。仕方がないので、意を決してカッターで削ることにしました。木の部分から始めて芯まで。この操作を何度か繰り返して削ると、黒い芯が2mmほど出て来てまた書ける様になりました。
 何のことはないのですが、こんなことでも40年振りですから、ある種の意を決する感覚があったことが自分で不思議でした。すると、こんな些細なアホらしいことでも40年振りの感触に小さな新鮮な感動を覚えました。
 よく見れば極めて不恰好な仕上がり。これだけ年月が経てば人は鉛筆削りも円周率3.14さえも忘れてしまうものかと、2度も小さな新鮮な感動をした筆者であった。

544 ピアノでフラメンコギター 05-03-2013(火)

 先日の地元新聞の文化欄の記事です。

Por las tablas granadinas pasarán además Pedro Ricardo Miño, la compañía flamenca de Isabel Bayón, Dani de Morón que presentará su nuevo disco, el espectáculo de la compañía granadina de Ana Calí o José Valencia.

 フラメンコの催しのお知らせなのですが、太字のPedro Ricardo Miñoはダンサーでも歌い手でもギタリストでもなく、何とピアニスト。
 近年伝統的なフラメンコギター以外、カホン(リズムボックス)やフルートやバイオリンが加わってモダンになって来ているフラメンコ業界です。
 確かにどんな業界も変わっていかなければ消費者に取り残されますが、あくまで変えてはいけない伝統は変えずに変わって行くならそれは進化かも知れません。聴いてみましょう。


 下手な小細工どころか、これは立派な自分だけの芸術を確立していますね。上手過ぎます。スペイン人でも昔からのフラメンコのファンはピアノでフラメンコと聞くだけでいい顔しないと思いますが、これは上手過ぎます。
 一芸に秀でる者は~。きっとフラメンコギターを弾いていたとしても上手かったでしょうね。結局どの楽器の問題かではなく、内に秘めるエネルギーの問題です。