h先日新しいフラメンコ会場がグラナダ市内にオープンし、ちょうど夏休みで遊びに来ていたフラメンコダンサーの高橋英子先生と一緒に招待されて見に行きました。
名前はAnfiteatro。半円形劇場、アンフィーシアターですね。グラナダ市会議場の屋上にあり、夏ですからもちろん野外です。夏はほとんど雨が降らない南スペインの気候を勘定しての興行です。
開演は22:00。確かに夏場この時間に暗くなるスペインですが、外人旅行者に来て欲しければ21:30でもいいんじゃないのかと思いながら22:30を回っても開演せずスペインらしさを醸し出す。
やっと知り合いのギタリストが楽屋から入って来るのが見えたと思ったら、照明の舞台装置が大音響と共に落下。こうなると醸し出すどころかスペインらしさ丸出し。
確かに当日風はありましたが、どう見てもごく軽く吹いていた心地良い風が、その時だけ若干強く吹き抜けたかなと思うほどの風に過ぎなかったのですが、舞台裏を隠すために両側に張っていたカーテンに風を受けたのでしょう。仮設照明装置も煽られてガチャーン!?
筆者も高橋英子先生もまさかあれ位の風でと言うのが第一声。舞台に誰もいなかったのが不幸中の幸いでした。
塔を築こうとする時、まず座って完成に十分な金があるかどうかその費用を計算しない者がいるでしょうか。基礎を築いただけで完成出来なければ、見ていた人は皆嘲笑って『この人は建て始めはしたものの完成出来なかった。』と言うでしょう。-----或る昔の偉い人
第二声はそう言やぁブーフーウーにもこんな場面なかったけ? あれは風が吹いたんでしたっけ、狼が息を吹きかけたんでしたっけ? もう覚えていませんが・・・。
アメリカ人団体がいた様でしたのでドタキャンする訳にもいかず、遅くなってもショーは開催したのでしょうが、これは時間がかかりそうだと筆者も高橋英子先生もあっさり退散したのが23時頃。
踊り手もギタリストも一流所を集めてやる気は感じられましたが、充実したソフトもハードがしっかりしていなければ機能しないのはフラメンコも同じだと学んだ夏の夜の出来事でした。
しかも、あれは会場使用料もかなり高いはずです。それにギャラに宣伝費にあれやこれや・・・。健闘を期待します。
2012-07-31
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