2013-01-22

555 旅行者の見た生のスペイン 22-01-2013(火)

 先週やって来た男性日本人旅行者。珍しく団体旅行中でした。と言うのは日本語情報センターにやって来るのは個人旅行者と相場は決まっているからです。添乗員同行ツアーなのですが、どうやら結構自由時間の多いスケジュールのツアーだった様です。
 グラナダにやって来る前の首都マドリードでのその自由時間でのこと。プエルタ・デル・ソル広場で白昼堂々男二人を追う男一人。どうやら白昼堂々二人組みのスリにスラれて気付いた男性が追っ駆けていた様です。
『いや~、いきなりスペインの現状を満喫しましたよ~』と半ば嬉しそうに語る日本人目撃者。
 気違いは燃え木を死の矢として投げるが、隣人を欺きながら“ただ、戯れただけではないか”と言う者もそれと同じだ。-----或る昔の偉い人

 マドリードのプエルタ・デル・ソル広場と言えば東京の銀座のど真ん中みたいな所です。そこで正月早々スってスラれて追っ駆けっこ。
 確かにこれが正月早々スペインの現状です。
 仕事がないからスリ引ったくりではなく、仕事する気がないからスリ引ったくり。ここに社会の病巣があります。
 それにしても、万が一見つかったことを考えれば、欺きも戯れも夜の方がやり易いはずですけどね。

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