あの日グラナダにコンサートに来ていた神戸のクラシックギタリスト弘井俊雄氏も、マヌエル・カーノ先生のコレクションの中でアントニオ・デ・トーレスのこの節目だらけのとんでもないギターが群を抜いて一番凄いとの感想でした。
何故か? 確かにどんな名工も何本かに一本はハズレがあり、無名の製作家のギターも何本かに一本かは当りが出ます。そう言うものです。
それにしても、最低最悪の材質で世界最高峰の音質・・・。あの時は確かサントス・エルナンデスやイグナシオ・フレタもあったと記憶していますので、世界最高峰と言っても言い過ぎではないはずです。しかも、最低最悪の材質で出来たギターがです。
先週の目隠しして弾けば安いバイオリンの方が評価が高かったストラディバリウスのバイオリンではありませんが、高価な木材だから良い音のギターが出来るとは限らないこともまた絶対的な真理であることを近代ギターの開祖アントニオ・デ・トーレスは見事に証明したことになります。
何故か? と言われても困りますが・・・。
2012-01-16
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