近代ギタ-の開祖アントニオ・デ・ト-レスのひ孫フアン・フランシスコ・サルバドール・ヒメネス氏の墓参りのついでに(1)(2)、筆者が始めてアントニオ・デ・ト-レスを弾いた時の想い出です。
ギター収集家としても勇名だったマヌエル・カーノ先生のコレクションの中のその一本を触ったのは皮肉にも亡くなったその年の夏、神戸のクラシックギタリスト弘井俊雄氏がグラナダに来た際、一緒にカーノ先生のお宅を訪れた時のことでした。
当時まだ日本に渡っていなかった先生のコレクション(現在茨城県石岡市のギター文化館に保存)を未亡人の奥さんの許可を得て一緒に弾かせてもらいました。もう21年も前のことになります。
ブーシェが愛器の弘井さんもこれが一番いいと言ったのがアントニオ・デ・トーレスのシコモーロ(Sp:sicomoro&英:sycamore)製の極めて小振りなギターでした。シコモーロとは楓の一種。
ところが、一見してとんでもないギターじゃないのかと疑わざるを得ないほど見てくれの悪いギターでした。
2011-12-19
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