2011-03-28

466 バチ当りな原子破壊 29-03-2011(火)

 国難去ってまた国難。起こってしまった地震と津波は仕方がないとしても、未だ完全に封じ込めるどころか、今後の展開次第ではいつ暴発するか解らない放射能漏れの方がもっと国難かも知れません。さすがに最近ト-ンは落ちましたが、スペインでも毎日報道されています。
 基本的に自然に準じることが人間にとって美徳であり、自然に逆らうことは悪徳だと筆者は本能的に感じます。

 自然自体があなたがたにこう教えていないでしょうか。-----或る昔の偉い人

 人間様が原子を破壊してまでエネルギ-を得ようと言うのがそもそも間違いの元なのです。遺伝子の組み替えもそうです。あれもこれも人間様が手を出す範疇を超えている、良い結果とはならない悪い予感がします。 エネルギ-なくして産業の振興はあり得ない。確かにそうでしょう。しかし、自然から得られるエネルギ-で生産出来るものだけで我慢すりゃあいいんですよ。
 必要ないもの、とは言いませんが、一昔前までパソコンや携帯がなくても生活出来たし、ビジネスもそれなりに成り立っていたじゃないですか?
 その意味では、地震と津波は天災ですが、地震と津波による今回の放射能漏れは人災だと思う筆者かな。

440 きれいに別れて良いギタ-(2) 29-03-2011(火) 

 日本は国難の時ですが、続けてスペインギタ-コルムナして行きます。
 個性が中々ことばにならないことは別にして、個性ある楽器の音にはギタ-に限らず共通点があります。それは音が十分に分離していること。一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえることです(先々週のコルムナ)。
 逆も然り。音が十分に分離して一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえるギタ-の音色は何等かの個性を感じさせるものです。そして、この様なギタ-は自ずと歌います。
 そして、この様なギタ-こそマヌエル・カーノ先生のみならず、世の多くのギタリストにこのギタ-は歌うと言わしめるのです(同432)。
 それでは、次回からどんなギターが一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえるのか、ギタ-の作りの観点からコルムナして行きましょう。

2011-03-21

465 どうしたタイガ-マスク 22-03-2011(火)

 東日本大震災と大津波から11日目。今こそタイガ-マスクの真価が問われる時だと筆者は思いますが、意外と聞かれませんね。

 あなたの隣人をあなた自身の様に愛しなさい。-----或る昔の偉い人

 同胞日本人にはこう言う時こそ隣人愛の性根を曝け出して再起して欲しいものです。

439 雑音の出る良心的な中国製ギタ- 22-03-2011(火)

 日本は国難の時ですが、続けてスペインギタ-コルムナして行きます。
 先週偶然こちらで売られている中国製ギタ-を弾く機会がありましたのでコルムナしてみましょう。
 持ち主によれば80ユーロ(約10000円)。一応フラメンコギタ-ですが、何の木か分からない白っぽい合板。何と良心的な思ったのはラベルにMade in Chinaとの表記があったことです。これなら産地偽装の中国製スペインギタ-ではありません。
 日本の地震に津波とリビア情勢で最近ニュ-スになってはいませんが、相変わらずギリシャ、アイルランドに次いで破産寸前の噂が絶えないスペイン経済ですから、国内ではこうした低料金のギタ-しか売れないのでしょう。
 まず、持ってずっしり来る重さ。これは塗装の重さですね。キズ隠しの分厚いガン塗装です。これで音がますます小さくなります。ただ、この料金ですから、文句言う方が人の道に外れているでしょう。
 ただ、一つだけ勉強になったことがあります。何故か②③弦がビビッていました(雑音)。どこをどう見ても分かりませんでしたが、糸巻きを手で押さえるとピタッと止まりました(どう言うギタ-じゃ!?)。確かに、何らかの雑音の出ないギタ-はありませんが、ボロ糸巻きのせいとは意外でしたね。
 先週の続きはまた来週。

2011-03-14

464 スペインまで響く東日本大震災 15-03-2011(火)

 相手が自然ですから恨み様がないのがまだましとは言え、これは元寇と太平洋戦争以来の国難です。
 筆者もスペインの記事を書いている場合じゃないかも。
 こんな時にバラエティや漫才を流しているバチ当りなTV局はないんでしょうね? 阪神淡路大震災に比べて今回は原発の放射線漏れが絡んでいるだけより深刻です。
 スペインでもこれを機会に国内の原発の安全性についての議論が起こっています。

 あなたの隣人をあなた自身の様に愛しなさい。-----或る昔の偉い人

 こう言う正念場こそ、同胞日本人には隣人愛の性根を曝け出して再起して欲しいものです。

438 きれいに別れて良いギタ-(1) 15-03-2011(火) 

 日本は国難の時ですが、続けてスペインギタ-コルムナして行きます。先々週の続きです。
 個性が中々ことばにならないことは別にして、個性ある楽器の音にはギタ-に限らず共通点があります。それは音が十分に分離していること。一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえることです。
 筆者も余りはっきり喋る方ではありませんが、口を大きく開けて一音一音はっきり発音する人の方がハキハキすっきり聴こえます。一音一音はっきり発音するとは母音をはっきり発音すると言うことです。そうすれば、大声を張り上げなくても声は遠くまで聞こえるそうです。
 母音をはっきり発音せずに遠くまできれいに聴こえる大声もないことになります。出来のいい大きな音の合板製ギタ-みたいなものです。やはり、合板では限界があります。
 と言うことは、大きな音は出ていなくても、一音一音がはっきり分離しているギタ-なら、聴く人の耳にもきれいに聴こえていることになります。

2011-03-07

463 どう言う父ちゃんじゃ!? 08-03-2011(火)

 日本でもバカな母親がパチンコに興じている間に駐車場の車内に残した子供が熱中症で死亡するふざけた事件がたまにありますが、今週はそのスペイン版。
 先週木曜日、スペインのある町で39歳の父親が子供を車内に残して自らは売春宿へ。子供の泣き声に気付いた通行人が通報して発覚。冬の夜ですから、熱中症どころか、子供はかなり寒かったんじゃないでしょうか。因みにこれがスペインの気候です。気温差がありますね。高原の国ですので、夜は冷えます。

 利口な者は知識を隠し、愚か者は自分の愚かさを言いふらす。-----或る昔の偉い人

 さすがは情熱のスペインです。パチンコじゃあ済みませんが、子供が死ななかっただけこっちの方がまだマシかも!? 
 訳の分からん低次元な比較です。
 人間は確かに愚かな存在ですが、親が子供を放ったらかしてまで、と言うところに一線を越えた別次元のより深い愚かさを感じます。
 言いふらす様になっちゃあお終いです。 

437 乾いて鳴る安いギタ- 08-03-2011(火) 

 3月とは言えまだまだ寒い高原の国スペインですが、晴天でさえあれば日中気温はかなり上がります。
 そんな中、先週一番安いギタ-を弾いていると思わずビビるほどの鳴りの良さにびっくりしました。ギタ-が予想外に鳴れば嬉しいのも束の間、筆者はすぐさま湿度計を見て思わずビビりました。3月初旬に湿度40度。危険を察知した筆者はすぐに掃除用のモップで床を濡らしました。
 この乾燥具合ならギタ-が鳴るはずです。ただ、乾燥気候のスペインでは適度な湿気を保たないとギタ-が割れます。日本でも乾いた日は肌が突っ張るのと理屈は同じです。
 その代わり、乾燥すればギタ-はこの様に鳴ります。湿気の多い日本の読者も室内の湿度を調節してやればギタ-に限らず楽器は鳴ります。
 因みに、湿気の少ないスペインでは何を買っても乾燥剤が入っていません。必ず乾燥剤の入っている日本の食品をスペイン人にあげる時は乾燥剤のことを言ってあげないと、免疫のない彼らは食べます!? 筆者は何人か殺しかけています!?
 先週の続きはまた来週。