2012-09-25

538 金の切れ目が縁の切れ目ではないかもスペイン人 25-09-2012(火) 

 昨日の新聞の一面記事によれば地元グラナダ市での家庭内暴力の訴えが30%減り、離婚も減っているとのこと。
 もっとも2年前の統計では人口25万都市グラナダで家庭内暴力の訴えが一日平均6件だったそうです。元々多過ぎますよね。それが減って、離婚も減っているそうです。
 いや、あれだけすぐにわめき散らすスペイン女性が2年で30%おとなしくなる訳がありません。      
 理由は経済危機だそうです。要は下手に別れたら即生活出来ない現金な話に過ぎない訳です。
 と言うことはスペインでは必ずしも日本語で言う金の切れ目が縁の切れ目ではないことになります。女性も仕事があれば話は別なんでしょうが、収入がないので我慢するしかないのがこのニュースだと言う訳です。

 塔を築こうとする時、まず座って、完成に十分な金があるかどうか、その費用を計算しない者が、あなたがたの内に一人でもあるでしょうか。基礎を築いただけで完成出来なかったら、見ていた人はみな彼をあざ笑って、『この人は、建て始めはしたものの、完成出来なかった。』と言うでしょう。-----或る昔の偉い人

 本音は別れたくてウズウズしているのに我慢するのもストレス溜りそうですね。だったら殴りたくなるよりも、訴えるよりも最初から良く考えてから結婚した方がいいんですけどね。
 それでも両親揃っている方が子供のためにはいいでしょう。夫婦、家庭が崩壊して崩壊しない社会国家はないのは地球の表も裏も変わりはありません。
 ところで、先週も筆者はスペイン人に道を訊かれました!?

522 ピアノでフラメンコ 25-09-2012(火)

 フラメンコと言うと楽器はギターが定番でしたが、1990年代から何でもありの傾向があります。特にバイオリンとフルートが多くなって来ました。カホン(cajón:リズムボックス)は言うまでもありません。
 要するにフラメンコ独特のリズムに合わせさえすればどんな楽器でもいい訳なのですが、舞台に持って上がる手軽さから考えればバイオリンやフルートなのでしょう。サックスもたまに見かけます。
 さすがに持ち運びの出来ないピアノはそうはいきませんが、独奏なら話は別です。
 8月6日の新聞です(Piano Flamencoの文字が見えます)が、フラメンコのメッカ、1969年アンダルシア州Sevilla市郊外生まれのスペイン人フラメンコピアニストDavid Peña Dorantes
 指で弾くから指鍛えりゃいいんだろとは基本的な勘違いだと言うことはギターもピアノも共通です。これ観たら分かりますよね。


2012-09-18

537 外人に道訊くかスペイン人 18-09-2012(火) 

 筆者は昨夜夕食の帰りスペイン人にスペイン語で道を訊かれました。観光都市グラナダにやって来た、明らかにスペイン国内旅行者みたいでしたが、地元のスペイン人からも訊かれます。
 これは決して珍しいことではなく、昔から筆者はコンスタントに年2、3回は経験しますが、読者は日本で道に迷ったら、何の迷いもなくその辺を歩いている金髪の外人さんに道を訊くでしょうか!? しかも、何の迷いもなく日本語で!?
 確かに日本では考えられないことが起こり得るのがスペインなのです。

 あなた方のことばがいつも親切で塩味の利いたものである様にしなさい。そうすれば、一人一人に対する答え方が分かります。-----或る昔の偉い人

 外人にスペイン語で道を訊く前に、この外人はスペイン語出来るんだろうかと露ほども頭をよぎらない無神経さ。いや、心が広いのか? そんなこと一々気になる筆者の方が心が狭いのか? この例の如く笑って済ませるうちはまだいいのですが・・・。
 この外人はスペイン語が出来ると頭から一方的に思い込んでしまっているのがスペイン人の心理なら、極めて楽観的に衝動的にローンを組むスペイン人も、そして、ほどなくローン倒れも頷けます。
 一事が万事のスペイン人から学ぶスペイン週間コルムナは今日も行く。

511 クラシックギター普及せず(10) 18-09-2012(火)

 ネットの歌本、或いはその辺の楽器屋さんで歌謡曲に限らず図解コード入りの曲集を探して始めてみましょう。教則本でギターを始めるより遥かに取っ付き易い筈です。楽譜が読めない読者には却って好都合でしょう。フラメンコギタリストは誰も楽譜は読めませんし、仮に読めてもフラメンコには使いません。
 まず、自分の好きな曲であることが基本です。これなら下手なりに楽しめます。楽しくなければ習い事は続きません。
 次に図解の通りに押さえてみましょう。1が人差し指。2が中指。3が薬指。4が小指です。
 押さえ切れなくて音が出なくても、指先が痛くなってもいいじゃないですか。メロディーを口ずさみながら右手でストロークしてみましょう。フォームなんかどうでもいいですよ。
 指が動くコツは淀みなく口ずさむことなのです。指自体ではありません。
 そのためにも自分の好きな曲を選ぶことです。

2012-09-10

536 情熱のスペインのバカンス一代男 11-09-2012(火) 

 住宅ローンなら万国共通でしょう。自動車ローンもあれもこれも即金がなければ月賦払いのローン払い。
 しかし、日本にはなさそうでスペインにあるのがバカンスローン
  筆者の観光ガイド時代、地元グラナダではなく他の都市のバス会社でしたが、良くコンビを組んでいた観光バスの運ちゃん。ある時この話になって筆者が怪訝そうな顔をしていると『こんだけスペインにおって、お前はまだまだスペイン人を知らんな。ええか、わしらスペイン人が一度バカンスに行くと決めたらな、借金してでも何してでも行くのや~!!』
 と、えらく気合が入った口調は情熱のスペイン。なるほど、我慢出来ず後先を考えずに衝動的なのは結婚だけではなく、一事が万事なのです。先に楽しんで、後から金返すのは精神的に辛いとか考えない連中が多いからこそ、バカンスローンも市場に存在するのでしょう。

 それ故、私はあなたに誠実を尽くし続けた。-----或る昔の偉い人

 筆者が14年ほど前観光ガイドを辞めてからこの運ちゃんとも疎遠になっていましたが、先日市バスで共通の知り合いとこれまた何年か振りに遭遇して聞いたところによると、ガンで数年前亡くなったそうです。スペイン人らしく地声のバカデカイ元気印みたいな奴でしたから意外でした。数年前なら60前じゃなかったかと思います。
 ま、確かに働きづくめが人生ではないのは確かでしょうが、借金してまでバカンスに行かなきゃ気が済まないバカも確かです。
 働きづくめも自分のため、借金してまでバカンスに行くのも自分のため。自己中と言う万国共通項が目に見えない曲者かも知れません。私が私と、せいぜい私の家族に尽くす自己中な誠実なら、ローンを組むだけ我が身に降りかかって来る火の粉に油を注ぐ様なものかも知れません。

510 クラシックギター普及せず(9) 11-09-2012(火)

 筆者は小学校5年生の時クラシックギターと同時に母ちゃんに買ってもらったNHK教育テレビのギター教室の教則本よりも、歌謡曲の歌本の図解コードを見ながら色んなコードを覚えて行ったと記憶しています(8。いい意味で遊び半分ですから、こっちの方が面白かったですね。
 やはり、ギターに限らず基本は面白いことです。面白くなければ習い事は続きません。
 その内、小学校6年生の終わり頃には禁じられた遊びを弾いていたことは間違いありません。NHK教育テレビのギター教室の教則本の最後の方にでも楽譜が載っていたのでしょうか? もう覚えていませんが、今思えば、あれが筆者とスペインの二度目の遭遇だったかも知れません。
 一回目は? その何年か前の西郷輝彦の星のフラメンコに決まってるでしょう。もっとも、あれはフラメンコではなく、闘牛のテーマに良く使われるパソ・ドブレと言うスペイン独特の曲です。ただ、日本人にフラメンコと言うスペイン語を今に至るまで根着かせた功績は偉大な星のフラメンコでした。その後筆者が大学生の頃には遠山の金さんやってましたが、まだ元気なんでしょうかね? おかしな写真集を撮りに来ていた逸見マリはガイドの仕事中、地元グラナダ空港で見たことがあります。もう17、8年前のことです。
 当時はくだらない芸能雑誌の付録に必ず付いて来た歌謡曲の歌本。今はどんなんでしょう?
 しかし、今はネット時代です。歌本はネットにあります。ギター初心者の方、ここから始めては如何でしょう。教則本より面白いですよ。

2012-09-04

535 消費税21%だ情熱のスペイン 04-09-2012(火) 

 スペインは先週土曜日91日から一般消費税215%から10%に上がる日本の消費税など人間の器が小さいの何のその。
 
以前18%だった一般消費税が21%になったのですから妥当かと思うところなのですが、それまで生活必需品(今回810%:食品&レストランなど)と消費税については同等に見なされていた多くの職種も21%。つまり、8%から一気に21%。これは利きます。
 例えばフラメンコ会場。カード払いや銀行入金の旅行代理店からの支払いなどは税金逃れ出来ません。と言って今までの定価に上乗せすれば客足は遠のくだけなのは目に見えているので価格は据え置き、自らが被るしかなし消費税。

  自分の畑を耕す者は食料に飽き足り、虚しいものを追い求める者は貧しさに飽きる。---或る昔の偉い人 

 こう言う時こそサッカーなのがスペインなのです。泣く子に与える飴みたいなものかも知れません。もっとも、プロスポーツとは元々夢を売るのが仕事みたいなものですから、夢見ている間だけは金のことも忘れて、夢から醒めたら宝くじ!? 8月下旬に始まった2012-2013年度リーグ戦は既に3戦消化。筆者の地元GranadaCF12敗で早くも下から3番目の定位置。今年もまた最後までハラハラドキドキ路線の様です。
 それにしても消費税が一気に8%から21%に。税率アップも情熱のスペインの政治家。貧しさに飽きないがために打った手が消費税21%なら、何か根本的なものが頭から間違っている気がする筆者かな。

509 クラシックギター普及せず(8) 04-09-2012(火)

筆者がギターを買ってもらったのは小学校5年生の時じゃなかったかと思います。たまに行く他県の叔父さんの家にあった、弾きもしないギターを見たのがきっかけだったのかも知れませんが、はっきりした動機についてはもう覚えていません。
  早速NHK教育テレビのギター教室の教則本を母ちゃんに買ってもらいました。奥田何とかと言う先生でしたね。小学1年の時無理矢理ピアノを習いに行かされましたので、楽譜を読むことは苦になりませんでしたが、ピアノはバイエルの右手と左手が違った時点で難し過ぎてヤメました。
 と同時に叔父さんの家にあった歌謡曲の歌本。楽譜はなくても歌詞の横に載っている図解コード。なるほど、図解ですから楽譜が読める読めないは関係ありません。Fで苦労したかどうかさえもう覚えていませんが、お堅い教則本よリこっちの方が面白かったのは言うまでもありません。
ギターこそ第一歩から右手と左手が違っているんですがね!? ピアノの時はこれで違和感を感じましたが、ギターでは何故か思いつきもしませんでした。確かに『右手と左手が違うのに、よくあんなことやるなあ』と言うのがギターに無関心な第三者の第一印象かも知れません。
 ギターに無関心な第三者にギターに関心を持ってもらわなければギター人口は税金と同じで滞納します。打破するには教則本より歌謡曲の歌本です。