2012-05-07

493 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(5) 08-05-2011(火)

ついでにフラメンコギターの難しい足の踏み方もやってみましょう。クラシックギターの読者は面食らうはずですが、アンドレス・セゴビアの言った上手く弾けるなら足で弾いても良いの意味がこれかも知れないと思って挑戦してみて下さい。
12泊で一周するフラメンコ独特のリズム周期の一つ1_2_3_4_5_6_7_8_9_10_11_12。つまり、弱_弱_強_弱_弱_強_弱_強_弱_強_弱_強。これだけでは面白くありませんので、コードを付けましょう。
E_E_E_E_E_E_E_E_F_E_E_E
9泊目に1つだけFがあります。気を付けて下さい。後は皆Eですから簡単ですが、これだけでもAm(ラ)で終る西洋音楽の単調ではなく、日本の陰旋律と同じE(ミ)で終る東洋音楽的なフラメンコの響きが味わえます。
簡単ではないのが、太字のEを足を踏むことです。そして、特にアクセントの無いFを踏まないことが如何に難しいか体験してみて下さい。単発で終らず、何度も繰り返して12泊で一周する感触を掴んで下さい。
このフラメンコ独特のリズム周期は当然フラメンコの土地に生まれたアンドレス・セゴビアにとっても普通の感覚だったことは間違いありません。これをスムーズに足を踏めるなら、指は勝手に動くはずじゃ・・・。アンドレス・セゴビアはこんなフラメンコ的発想で上手く弾けるなら足で弾いても良いと言ったのかも知れませんね。実際フラメンコギターの世界では足が踏めないと弾いたとは見なされないのです。


2012-04-23

518 学生サッカーなんかあったのかスペイン 24-04-2012(火)

サッカーだけは世界一なのであるだろうとは思っていましたが、こうして実際新聞記事として大学リーグが目に留まったのはスペインに来て33年目にして初めてでした。先週の話です。
ところが、スペイン国民さえ大学サッカーリーグの存在さえ知らないんじゃないかと思うほど普段から扱いが極めて小さいのです。ご覧の様にコメントも見事にゼロ!?
いえ、U21ユースチームが世界大会で大活躍してさえ大したニュースには成り得ません。プロの一部リーグ以外はスペイン人サッカーファンもマスコミも興味を示さないのです。
良く言えば実力至上主義だからでしょうね。一部リーグと二部リーグどっちが強い? そりゃ一部リーグに決まってまんがな。そしたら一部リーグだけ見とったらええやないか・・・。これがスペインの、いや、世界中のプロスポーツファンの心理じゃないでしょうか? そりゃアメリカでもマイナーリーグより大リーグの方が実力、スケール、ギャラ、桁違いでしょう。
だからこそ、悪く言えば勝てば官軍、負けたら賊軍みたいなところはありますね。連勝すればファンは歓喜するし、負けが込めば監督辞めろの大合唱。
こんなメンタリティーならプロでも地方リーグや、ましてや大学リーグなど見向きもされないのは当り前です。
ですから、たかがハイスクールボーイの日本の高校野球の人気は外国人には理解不可能な世界かも知れません。

 正しい人は人に与えて惜しまない。-----或る昔の偉い人

そんな中、先週先々週とNHKで放映された土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」は考えさせられましたね。たまたま筆者の母校も同じ年の同じ夏の甲子園大会に出場していましたので、この話しは当時ネットの新聞サイトで知ってはいました。早速その辺の無料動画で前編&後編見ました。
 脚色はともかく、これは実話なのですから人生とは何か、生きる意味とは何か考えさせられます。
そして、技量はあるが人間味の無い、勝った負けただけの薄っぺらいスポーツ感に圧倒的に優る価値観が確かにここには香ります。
人間味が無ければどんなスポーツ的快挙もすぐ忘れられます。しかし、真の名作なら時空を超えていつまでもその余韻が読者の心に芳香となって残ります。
読者も筆者も否が応でも他人に読まれている小説を書いているのが人生かも知れません。無人島にでも住んでいない限り確かにそう言えます。
名作か駄作か三文小説か落選か・・・。何も難しく考えることもありません。人間味があるかないか・・・。余韻の質はただこの一字に掛っているのです。それは人に与えて惜しまない心かも知れませんね。

492 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(4) 24-04-2011(火)

いくら足がメトロノームとは言え、足だけリズムに乗ると言うことはあり得ません。体全体がリズム、そして、曲想に乗ってこそ足も勝手に動くと言うものです。
それでは今週はフラメンコギターリストの真似をして、読者もギターを弾きながら足が勝手に動く感触を養ってみましょう。
①3/4のワルツなら、頭のアクセントの一泊目に足を踏みます(右足左足どっちでも良い)。つまり、○××(強弱弱)。足だけでなく、体全体が3拍子に乗る感触を模索して下さい。
②同じ3/4のワルツを×○○(強弱弱)と踏みます。①とは逆にアクセントのある一泊目は足を上げて、アクセントが無い2泊目3泊目を軽く踏む訳です。リズムを鍛えると思ってやってみましょう。これはこじ付けではなく、フラメンコではブレリアスと言う形式で見られる足の踏み方です。
3/4のワルツですから、手っ取り早いところで禁じられた遊びで足を踏んでみましょう。もちろん、②×○○(強弱弱)の方が難しいはずです。
いずれにせよ、曲想に乗れば乗るほど手も足も楽になりますから、意識して足を踏まないことです(と言われても難しい!?)。そうすれば天下のアンドレス・セゴビアの言った上手く弾けるなら足で弾いても良いの意味を少しは体感出来るかも知れません。
とまあ、こんな意味じゃないかと筆者は思いながら4週に渡って書いてきましたが、読者ならこの20世紀最高のクラシックギタリストのことばをどう取るでしょう?

2012-04-16

517 見事にやられてバカ負け一本!? 17-04-2012(火)

筆者は最近傘を持っていませんでしたし、スペインは今年大旱魃なので傘も必要なかったのですが、先日久しぶりに雨が降りましたので傘を買うことにしました。
 まず頭を過ぎったのが中国製は嫌だなと言うことです。そこでちょっと高そうな店に行ったところ、一番高いのが15ユーロ(約1600円)。後は12ユーロ(約1300円)だったので、ま、高い方にしておけばいいやと思いました。
 一応スペイン人店主にも中国製ではないことを確認しましたが、どこ製かは分からないとの回答。実際使ってみるとジャンプ傘で便利だし、中々見た目もいい。やっぱり、その辺で5ユーロ(525円)で売っている、どうせ中国製の安物とは違うなと思いました。
 そして、数日経って傘をケースに収め様と丸めてみると、留め布にデカデカと漢字で梅花(メイファ)!?
 絵に描いた様なバカ負け一本で筆者の完敗でした。日頃から中国製には気を付けていたつもりでしたが、見事にハメられました。払った15ユーロの内いくらかは中国の軍事増強に使われて日本を狙っている核ミサイルの一部になると思うと残念でなりません。

 どんな貪欲にも注意して、良く警戒しなさい。何故なら、いくら豊かな人でも、その人の命は財産にあるのではないからです。-----或る昔の偉い人

 筆者が最初スペインに来た頃は日本製の電気製品が巷に溢れ、33年前初めて行ったパリのシャンゼリゼ通りの電気店のSONYのカラーテレビでキャンディーキャンディーをやっていたものですが、今は中国が取って代わったと言うことですかね?
 やはり、黄禍論と言うのは当っているんじゃないかと思いますが・・・。
 利潤追求第一でがむしゃらに突っ走って来て、遂に膝にガタが来たのが今の日本だとも言えます。ただ、日本の救いは中国人ほど押しが強くないことかも知れませんね。銭ゲバで押しが強ければ民度百倍です。
 それにしても地球の裏側のスペインの傘まで・・・。凄い繁殖力です。止められない止まらない(♪)かも知れません。それに、確かにいい傘です。一昔前の安かろう悪かろうの時期はもう卒業しつつあるのかも知れません。
 世界中に中国製スペインギターが今以上に溢れる日も遠くはないのかも知れません。合掌・・・。

491 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(3) 17-04-2011(火)

この映像を見ると分かりますが、ギタリスト(大御所Manuel Franco)を初め、皆の足が常に動いています。この様に、フラメンコギターは足で基本リズムを取りながら弾くのがむしろ普通なのです。
 つまり、足がメトロノームとも言えます。足でリズムを刻む十分と、同時に指でギターを弾く自分が居る訳ですから一人二役ですね。これは故意にやろうとするとかなり難しいです。
 ところが、画像を見ると分かりますが、これはギタリストに限らず皆足が勝手に動いている、つまり、足が勝手にメトロノームしていると言った方が当っています。
 足が全車両を牽引する機関車で、指のテクニックは客車の装飾だとも言えます。当然機関車の方が主で、客車と指は従です。客車が走るためになすべきことは客車の装飾ではなく機関車に連結されているだけのこと。連結さえされていれば、後は引っ張ってもらうだけです。客車は機関車ほどに走るのなら、指も足ほどに動きます。
 フラメンコの土地、南スペインアンダルシア地方ハエン県に生まれた20世紀最高のクラシックギタリスト、アンドレス・セゴビアもこの感覚は本能的に肌に染み付いていたはずです。
 上手く弾けるなら足で弾いても良いとはこの意味ではなかったかと筆者は想像します。

2012-04-09

516 金くれや!? 10-04-2012(火)

先日シリアのヨルダンに行った日本人旅行者から聞いた話。どこに行っても地元の人間が大勢One Dollar(ワンダラー)と言って物を売り付けて来るそうです。終いには日本人皆でここはワンダラーランドかと言っていたそうです。
 そう言えばこれは14、5年前に聞いた似た様な話ですが、インドネシアでは『シェン円、シェン円』と日本語で(!?)売りに来るそうです。
 そしてこれは7、8年前中国に団体で行ったおばはんから聞いた話ですが、中国人は金をもらうまで引き下がらず、ニタニタ笑って付いて来るそうです。
 いや~、どこもろくな奴はいないですね。見かけや文化や宗教は違えど第三世界の構図、いえ、性根は皆一緒です。性根が一緒なら実が同じなのもまた当り前。
 ま、それを国ぐるみでやって国ごとコケたのがギリシャな訳ですから、さすがにクサってもEUはスケールが違います。

 貧しくても誠実に歩む者は、富んでいても曲がった道を歩む者に勝る。-----或る昔の偉い人

 そう言えば昔日本にもさもしい浪人さもじろうなんつうのがいましたっけね。
 それにOne Dollar(ワンダラー)どころか、日本にも『百円もろた~、百円もろた~』と歌って踊っていたおかしなお兄さんもいましたよね。あれは昭和40年代前半でしょうが、当時100円にも結構価値があったのかも知れません。
 何が売れるか・・・。物を金に替えるだけの目的ならこの発想になりますが、例え大した金にならなくても、何を売りたいか・・・の発想の方がより真実です。より真実ならより誠実です。そして、より誠実であればバカを見て貧しくなります・・・かね? ま、下手して第三世界人間に身を落とすよりはいいじゃないですか。

490 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(2) 10-04-2011(火)

筆者の手元に大昔の日本のギター雑誌があり、20世紀最高のクラシックギタリスト、アンドレス・セゴビアが次の様に言ったと記されています。
 上手く弾けるなら足で弾いても良い。
 これについてある日本人ギタリストのコメントを先週ご紹介しました。
 アンドレス・セゴビアは筆者の住む南スペイン、アンダルシア地方グラナダ県の北隣、ハエン(Jaen)県リナレス(Linares)の出身。バリバリのフラメンコの土地柄です。だったら、この解釈は講釈も能書きも要らないんじゃないでしょうか?
 読者も一度フラメンコを見ると分かりますが、後ろで唄と踊りの伴奏をしているフラメンコギタリストは皆足でリズムを取っています。と言うか、勝手に足が動いています。この意味じゃないでしょうか?
 フラメンコギターをやっている読者は良くこの意味が分かると思いますが、クラシックギターの読者はさっぱりでしょう。次回コルムナしてみましょう。