2008-04-07

287 pはアルアイレもアポヤンドで踏み込んでアルペジオ 08-04-2008(火)

 アルペジオで一番大切なことは親指(p)を踏み込むこと、これがimaの独立性の秘訣だとコルムナして来ましたが(コルムナ278~286)、一つ大切なことを忘れていました。このスペインギタ-週間コルムナの読者はクラシックギタ-&フラメンコギタ-双方の愛好者だと想像します。筆者は後者の方ですので、つい先入観でただ単にpを踏み込むと書いて来ましたが、これはアポヤンドで踏み込むと言う意味です。これはフラメンコギタ-では常識ですが、クラシックギタ-奏者を見ていると余りpはアポヤンドせず、アルアイレする人が多い様です。
 当然そう言う人達からは『アルアイレで親指踏み込め言うたかてどないすんねん』と言われそうですが、アルアイレも遠慮なく踏み込んで下さい
 今週はpに限らず、アルアイレの踏み込み方、ことばを変えればアルアイレのアポヤンド的弾き方です。
 まず、pで⑥弦を弾いて、pを⑤弦に止めます。これがご存知アポヤンドです。次に全く同様に弾きますが、pで⑥弦を弾いて、次にpを⑤弦に止めるが如く、アポヤンドするが如く、しかし、直前で急に気が変わってpを⑤弦で止めないで、空中に上げましょう!? これなら⑥弦に伝わる力は同じはずです。これがアポヤンド的なアルアイレ奏法とでも言いましょうか。ギタ-の上手い人は皆無意識の内にこう言うタッチになっていると思います。下手なアポヤンドより、上手なアルアイレで音の大きな人がいる理由がこれです。
 この意味で普段はpをアルアイレで弾くクラシックギタ-の人もこう言うアポヤンド的なアルアイレの踏み込み方を心がけて下さい。アルペジオにもimaにも必ず新境地が見出されて来ます。ただ、出来ればこの場合、アルペジオのためのpを踏み込む練習では文字通りアポヤンドした方がpを踏み込む感覚は掴み易いでしょう。
 いずれにせよ、ここはアポヤンド、次はアルアイレと学術的な区分けをすると却ってメンタルな面でマイナスです。歌心のなすがまま。これが一番です。

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