288 これが分かればギタ－人生が変わる!? 指遊びでｐを踏み込む感触はアルペジオ(１) 15－04－2008(火)

　さて、親指はアルアイレのクラシックギタ－の人も取り敢えずアポヤンドすることを念頭に置いて(先週のコルムナ)、支点をなるべく上に持って来て、腕全体のエネルギ－で、力を使わずに親指を踏み込むテ－マに戻ります(先々週のコルムナ)。親指を親指だけ(のエネルギ－)で弾いている内は音も小さく、踏み込みも小手先(指先!?)で文字通り浅く、踏み込みが弱いので手腕がぶれ、手腕がぶれたままなのでｉｍａもぶれ、従って、これこそ何年経ってもアルペジオが上達しない根本原因であることを思えば(決してアルペジオの練習自体をさぼること自体ではない)、これは読者にとっても考える価値のあるテ－マ(逆に言えば、親指をしっかり踏み込むことにより手腕が安定し、ｉｍａも安定し、これこそアルペジオ上達の根本治療)です。
　それでは、このところのコルムナはあくまでアルペジオ上達のためであることを思い起こしながら、親指は支点をなるべく上に持って来て、腕全体のエネルギ－で、力を使わずに親指を踏み込むと言うこの難題の説明に挑戦してみましょう。
　まず、左手を自然体に構え(力を抜く)、目の前に左手の側面を位置させます。そうすると、あたかも鳥の口ばしの如く、親指と人差し指だけしか見えない左手のポジションになります。文字では中々伝わり難いですが、ここまではいいですか? 目の前に左手がこの格好で見えていればいい訳ですね。
　それでは、左手はそのままの格好でそのままの位置に維持し、次に右手のｉｍａch４本の指総てを目の前に既に鳥の口ばしの如く構えた左手の人差し指と中指の間に軽く置きます。あたかも４本まとめて一本の弦の上に置いて支えを取ったと思って下さい。
　そして、次に懸案の右手の親指の腹で左手の人差し指付け根側面を、あたかも弦を弾く如く、さあ弾いてみましょう。これだけでは面白くも何ともありませんが、とにかく来週までこれをやってみて下さい。来週から面白くなります(続く)。