2011-04-11

442 きれいに別れる良いギタ-の材質(2) 12-04-2011(火) 

 日本は国難の時ですが、続けてスペインギタ-コルムナして行きます。
 誰でも消費者なら古いものは嫌うかも知れませんが、ギタ-は生鮮食料品ではなく、枯れるほどに味わいが深まるいぶし銀だと価値観を一変して下さい。古いほどいいのです。
 古ければ商品価値が落ちるかどうかはともかく、こと音に関して言えば、ギタ-は古い方が良く鳴ります。良く鳴ると言うことは現在コルムナのテ-マである音が十分に分離して、一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえる良いギタ-だと言うことです。
 木材の気孔内部の樹液が年月の経過と共に乾燥し、木材自体の音の通りが良くなるためです。 逆に言えば、音が十分に分離して、一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえる良いギタ-の条件の一つは古いギターであると言うこと。そして、新しいギターでも古い木材を組み立てた新しいギターかどうかと言うことです。
 死んだ目の魚の出来立ての上手い刺身はあり得ませんが、古い木材で作られた、一音一音がはっきり別れてきれいに聴こえる新しい良いギタ-はあり得ます。

0 件のコメント: