昨日の新聞に載ったスペイン最高裁のある判決。
子供の養育費にあれやこれや別れた奥さんに搾り取られ、おまけに残った住宅ロ-ンの支払いまで押し付けられた離婚男性が訴えた挙句、ロ-ンの80%の支払い義務を命じた2007年の地方裁判所の判決を不服として上告した最高裁の最終判決は今後離婚65%の離婚大国スペインで論議を呼びそうです。まず、スペインでは住宅ロ-ンの契約は夫婦両者との契約であることを念頭に置いて・・・。
何と離婚夫婦(もう夫婦じゃないかも!?)は残ったロ-ンは折半せよ。最高裁ですから覆りません。お互いの経済状況ではなく、あくまでも夫婦の共有財産としての観点からの判決だそうですが・・・。
知恵のある女は自分の家を建て、愚かな女は自分の手でこれを壊す。----- 或る昔の偉い人
もちろん、これは男性もですが、自ら建て上げたものを自らの手で壊すのは愚かだったと言うことに他なりません。ましてや、夫婦や家庭ならなお更。
壊さない秘訣は何でしょう? どちらの意見が正しいかではなく、お互いの正しい意見を譲り合う精神が根底にあることじゃないでしょうかね? 人は結局その根底にあるものが言行に出て来る存在ですから。この譲り合う精神さえあれば多少金が無くても夫婦は上手く行くでしょうし、これがなければ離婚に至らないまでもギクシャクする方が当り前です。
だから譲り合う精神のない個人の集合体である国家や社会がギクシャクする・・・。美しい日本がすぐにギクシャクして死語になったのも、日本の離婚率が3組に1組の夫婦と家庭の崩壊にあるのかも知れません。久し振りにこのことばを使いますが、ミクロなくしてマクロなし。ミクロの健全なくしてマクロの健全もありません。
離婚後に残ったロ-ンの配分とか、裁判所の事後処理なんかどうでもいいことです。離婚しなきゃいいだけの話し。その秘訣は知恵でしょうか? 真の知恵で自らの家を建てれば、自らこれを壊す愚かさを犯すことも、ロ-ンの割り当てもへったくれもないはずです。
2011-04-25
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿