2011-04-18

469 金は稼げるうちに 19-04-2011(火)

 今週欧米社会はイ-スタ-。地元グラナダのホテルは連日満杯で、アルハンブラ宮殿も4月10日には既に5月3日まで予約完売状態。
 あたかも世界的大不況など存在しないかの如き遊び三味ですが、理由はご存知アラブ世界の政情不安です。本来あちらに行く筈だった旅行者がスペインに流れて来て大盛況なのですから、これは絵に描いた様に風が吹いて漁夫の利を得る桶屋そのものです。
 イラク戦争の時、あれほど騒いだ反戦デモ隊のスペイン人もアラブ人同士が殺し合っている分には一切無感動無関心。けったくそ悪いアメリカが絡んでなければ反戦気分にはならないのです。結局反戦ではなく反米だと素直に言えないところが人間様の身勝手さなのは世界的傾向かも知れません。

 人は天から与えられなければ何も受けること能わじ。-----或る昔の偉い人

 しかし、せいぜい一週間のイ-スタ-とメ-デ-連休の盛況なら今日のパンに明日は空腹(スペイン語の言い回し)です。隣国ポルトガルがギブアップした今、明日は我が身と分かっているからこそ、先週サパテロ首相もわざわざ中国までスペインの赤字国債の売り込みに行って来たのでしょう。
 蜻蛉の様な束の間の観光立国スペインの連休景気に、魂胆丸出しの笑顔で世界の赤字国債を買い漁る意地汚い中国。
 最後に何も受けること能(あた)わじとか言われたらショックでしょうね。最後にと言うのは人生の最後にと言う意味かも知れませんし、もっと早期の場合もあるでしょう。我々のことです。
 いえ、受ける価値観から与える価値観に大転換してこそ、実は受けること能うのが人生の逆説の大真理だとすれば、これは立ち止って考えてみる価値はありそうです。アラブ諸国の独裁者達はいい気になって立ち止って考えてみることさえ頭を過ぎらなかったからこうなったんだったりして!?

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