2011-04-04

467 次はポルトガルか!? 05-04-2011(火)

 東日本大地震とリビア情勢で影に隠れた感がありますが、先月22日自らが提案した引き締め経済政策を国会で野党に拒否されたポルトガルのソクラテス首相が頭に来て辞任。ギリシャ、アイルランドの次はポルトガルが風雲急を告げそうです。
 翌23日EUはより強力な経済引き締めを条件にポルトガルに750億ユーロの融資を検討
 30日ポルトガル政府は2009&2010年の赤字が公表よりもかなり多かったこと発表(嘘を吐いていたのか!?)。
 同日遂にポルトガル議会が解散し、朝日新聞にまで掲載
 元々経済力も産業もないポルトガルが倒れてもEU自体大した影響はないと言われてはいますが、隣国と言うこともあり、かなりのスペイン資本も投入されているポルトガルが破産して無事でいられるはずがないスペインとも言われているこちらのマスコミです。
 確かにギリシャの4倍の経済力のスペインがEUとIMFの介入を受ける事態にでもなればドイツ人もこれ以上黙ってはいないでしょうし、相当の金をIMFに注ぎ込まざるを得ない日本ももう少しギャアギャア言ってもいいのかも。
 まずはポルトガルかも知れませんが、ヨ-ロッパには近い将来別の津波が押し寄せるのかも知れません。

 誰に対しても何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。-----或る昔の偉い人

 これは借りとは金の貸し借りだと言う低次元な概念を超越した崇高な借りの定義です。我々はもし隣人に対して、そして、動物や自然界に対してさえも施すべき愛や誠実を施さないなら、それは彼等に対する道義的な借りを負うことになります。思えば様々な社会問題や国際問題はこの人としての借りを作り、その借りを借りとも思わず更に踏みにじることに拠って生じた不良債権(借り)とも言えます。
 借金を重ねればバブルがはじけ、愛と誠実の借りを踏み倒せば人間自体が基盤沈下します。隣人愛の精神だけが零落した人間にとって唯一の再浮上の道です。浮くか沈むか。人として沈まなければ借金地獄に沈むこともないでしょう。

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