2008-06-09

296 これが分かればギタ-人生が変わる!? 指遊びでpを踏み込む感触はアルペジオ(9) 10-06-2008(火)

 さて、アルペジオのコルムナなのにひたすら親指を打ち込んだ過去8週間。今週からはいよいよimaの登場でやっとアルペジオらしくなって来ます。
 ただし、アルペジオの基礎はあくまで親指であり、親指を打ち込むからこそ右手腕が安定し、その結果imaも安定してアルペジオが上手くなり、逆に、親指を親指自体の力で低音弦に触れるだけの弱々しいタッチなら右手腕がぶれ、その結果imaもぶれてアルペジオが一向に上手くならないのが多くの奏者の現実です。
 再度アルペジオにおける軸は親指で、imaはあくまでおまけであることを頭に入れて、今週からはimaについてです。
 例えばpimaの4連アルペジオ(pは⑥&imaは④⑤⑥弦)を例にやってみます。
 まず、先週まで散々コルムナして来た様にpを⑥弦に腕の軸の回転による遠心力だけで打ち込んでみましょう。絶対に親指自体は力まず、遠心力に任せます。例えば⑥から5cmほど親指を上に上げてそこから腕を軸を回転させるついでに弦に当てます。タッチは深め。アポヤンドで⑤弦に止めて下さい。クラシックギタ-で私は親指はアポヤンドしないと言う読者も、取り敢えずアポヤンドして下さい。
 右バッタ-になった気持ちになって、ボールが飛んで来たその時に左足を踏み込むことを想像しながらやってみましょう。
 腕の軸の回転による遠心力で踏み込んで⑥弦に当たった親指が⑤弦に止まった時、踏み込んだことによって手腕の軸が安定した感触を探してみて下さい。右バッタ-が左足を踏み込み時、足腰が安定して、当たればより強打になるのと同じです。
 踏み込んだことによって手腕の軸が安定したら、その勢いのついでにimaを順次爪弾きます。ついでです。アルペジオの本質は親指にありますので、imaはあくまでついでであり、おまけです。おまけなら注意せず惰性に流すので十分です。
 pimaのアルペジオは<踏み込んで><おまけ><おまけ><おまけ>の強弱弱弱。pだけ弾いて、imaはpの勢いに乗せる便乗アルペジオで行きましょう。
 ただし、imaは弱とは言えタッチは深め。そうすれば弱のくせに音はこのコルムナを読み始める以前よりかなり大きく芯のある音になっているはずです。これが実感出来ればアルペジオ開眼も間近です。

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