2012-02-20

509 正確無比なスペインの時計 21-02-2012(火)

これは先週金曜日の新聞記事で見出しは何と我々の時計は25000年に1秒しか遅れない
 写真は南スペイン大西洋岸カディス(Cadiz)市お隣のサン・フェルナンド(San Fernando)町の王立スペイン海軍観測所所長Fernando Belizónさん。艦長さんでもあるそうです。スペイン海軍は弱そうですが、何故か海軍管轄下にあるのが天文や天体、地震予知、そして、スペイン標準時を司るこの観測所。
 その原子時計は25000~30000年に前後1秒の誤差しかないそうです。
 とにかくスペインは昔から金持ちは超金持ち、貧乏人は貯蓄なしと何でも両極端な国です。遅れている分野はとてつもなく遅れていますが、進んでいる分野は先進国と変わりはありません。何せ、平安時代末期に既にスペイン南部のコルドバ(Cordoba)では白内障の手術が行なわれていたのです。この所長さんがスペインの時間はここが基準なんだと胸を張るのも頷けます。

 偽物は本物を我慢出来ない。-----或る昔の偉い人

 その割にはテレビやラジオで時報を聞いて、すぐ別の局に変えると、2、3秒遅れでまた時報!? 局によって時報が違い、新聞によって天気予報がかなり違うのもまたスペインの風物詩です。直す気もないので筆者が初めてスペインにやって来た32年前から21世紀の今に至るまでこれは全く変わりません。そんなこと一々ギャアギャア言う方が心が狭い人間なのです。
 しかし、確かにハンドルもブレーキも遊びが命ですが、それでも基準のない寛容は実は真の寛容ではないのですね。一つ間違えればいい加減丸出しです。やっぱりスペインらしくこっちか!?

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