2012-11-13

529 昼間は靴磨きするギタリスト 13-11-2012(火)

 筆者は昨日仕事でドジを踏んで、本来なら日本語情報センターでアルハンブラ宮殿入場券を旅行者に渡せば済んだところを、うっかり前日に用意してなかったため、早朝わざわざ宮殿入口まで持って行く羽目になりました。事なきを得ましたが・・・。
 日本語情報センターまで徒歩15分ほどのその帰り、宮殿近くで知り合いのジプシー(国籍はもちろんスペイン人だが、600年ほど前にインド北西部からスペインにやって来た少数異民族で、フラメンコの担い手)とばったり。大体この辺りにいるジプシーは旅行者の車を無理矢理停めて駐車させてチップをせびるか、このジプシーの様に路上靴磨きかのどちらかです。
 ところが、この知り合いのジプシーは何とフラメンコギタリスト。たまに洞窟の会場に呼ばれるそうですが、それじゃあ子供4人養えないので日中はこうして靴磨きだそうです。
 日本人の感覚では食えないギタリストが昼間靴磨きセットを持って街を俳諧していると言うのは漫才師でも思い浮かばないネタでしょうが、元々フラメンコとは金を取って人に見せるものではなく、せいぜい近所や仲間内で歌って踊る、人生の喜怒哀楽を表現する民謡や演歌みたいなもの。
 格好は悪いが、むしろ、これがフラメンコの原点じゃないかと思った昨日の朝の一コマでした。

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