先週まで左手小指についてコルムナして来ました。ただし、このところのコルムナのメインテ-マはあくまで左手各指の独立性であり、そのためには左手各指自体ではなく、その土台である左手&左腕の軸がぶれないこと。この軸がぶれれば左手各指もアップアップ状態となり、その兆候は特に小指がピ-ンと伸びることに見受けられ、こうなると各指とも力む一方で、懸案の独立性とは全く逆の演奏になってしまうことを述べた訳です。
と言うことは、動くのは指だけで、左手&左腕はどっしり構えてぶれないことです。論より証拠。やってみましょう。プロのビデオやDVD、或いは大して上手くもない(!?)ギタ-仲間の、まず左手の4本の指だけを見てみましょう。余程初級の練習曲でもない限り各指共結構なスピ-ドで動いているはずです。
次に、もう一度同じ箇所を繰り返して見てみましょう。ただし、今度はポジション移動やセ-ハやスラ-やハンマリングしながら激しく動いている4本の指には一切目もくれず、指の土台である指の付け根から下、つまり、左手自体だけに克目して再度見て下さい。上手い人の左手はどっしり構え、下手な人ほど指に釣られて左手も動いているはずです。
他の人の演奏を見る機会のない人は自分で弾いて、自分の左手を観察してみましょう。見え難ければ鏡に左手だけでも映して見て下さい。出来れば比較的得意な曲と不得意な曲の2曲を弾いてみましょう。得意な曲を弾く時の左手は安定しており、指自体にも力みは感じられませんが、不得意な曲では左手自体が目に見えて動かないまでも微動し、指にも力が入っているはずですが、どうですか? つまり、得意な曲ほど左手&左腕の軸がぶれず安定し、指も力まず独立性があり、逆に、不得意な曲ほど左手&左腕の軸がぶれ、指だけの力で指板にしがみ付き、更に力む悪循環に陥り、独立性どころか力みの植民地状態になって最後はギブアップ。
ここで、それじゃあ左手&左腕の軸をぶれさせず、力を抜いて弾いてと言うだけなら簡単ですが、秘訣はこの得意不得意な曲の選択にあります。
2007-10-16
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