どうして同じ一人の弾き手が得意な曲ほど左手&左腕の軸がぶれず安定し、指も力まず独立性があり、逆に、不得意な曲ほど左手&左腕の軸がぶれ、指だけの力で指板にしがみ付き、更に力む悪循環に陥り、独立性どころか力みまくって最後はギブアップなのでしょう(先週のコルムナ)? ついでに先々週までの小指の話に戻るとすれば、得意な曲ほど小指は跳ねず、不得意な曲ほど小指も跳ねているはずですが、どうでしょうか?
このところのテ-マは“左手&左腕の軸のぶれ ⇒ 指もぶれる ⇒ 指の独立性の喪失”だとすれば、これは一見“左手&左腕の軸のぶれを無くする ⇒ 指もぶれなくなる ⇒ 指の独立性も回復される”だけの肉体的な作業の様に見えます。確かに結果的に肉体的にそうなってはいますが、人間誰しも精神の健康を伴わずして真の肉体的健康もまたあり得ません。健脚の人も悩み事があれば足取りは重いと同じことです。では指が重い人は!?
逆に、少々風邪気味でもいいことがあれば足取りも軽くなります。正に病は気から。同様に指の健康も歌心から。
歌心ほどに左手&左腕の軸は安定し、各指は力まず独立性があり、歌心の欠如ほどに左手&左腕の軸はぶれ、指もぶれて力んで独立性を失う。それだけのことです。得意な曲ほど歌心があり、苦手な曲ほど歌心に欠けるとすれば、左手&左腕の軸の安定も左手各指の独立性もまた無意識の内に歌心に正比例することに何の疑いもありません。“左手&左腕の軸のぶれを無くする ⇒ 指もぶれなくなる ⇒ 指の独立性も回復される”ためにはその曲をもっと歌心を持って歌ってみましょう。左腕も左手も指自体もそんなに気にすることはありません。
2007-10-23
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