2012-04-16

491 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(3) 17-04-2011(火)

この映像を見ると分かりますが、ギタリスト(大御所Manuel Franco)を初め、皆の足が常に動いています。この様に、フラメンコギターは足で基本リズムを取りながら弾くのがむしろ普通なのです。
 つまり、足がメトロノームとも言えます。足でリズムを刻む十分と、同時に指でギターを弾く自分が居る訳ですから一人二役ですね。これは故意にやろうとするとかなり難しいです。
 ところが、画像を見ると分かりますが、これはギタリストに限らず皆足が勝手に動いている、つまり、足が勝手にメトロノームしていると言った方が当っています。
 足が全車両を牽引する機関車で、指のテクニックは客車の装飾だとも言えます。当然機関車の方が主で、客車と指は従です。客車が走るためになすべきことは客車の装飾ではなく機関車に連結されているだけのこと。連結さえされていれば、後は引っ張ってもらうだけです。客車は機関車ほどに走るのなら、指も足ほどに動きます。
 フラメンコの土地、南スペインアンダルシア地方ハエン県に生まれた20世紀最高のクラシックギタリスト、アンドレス・セゴビアもこの感覚は本能的に肌に染み付いていたはずです。
 上手く弾けるなら足で弾いても良いとはこの意味ではなかったかと筆者は想像します。

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