2007-12-10

296 手際の良さは店閉い 11-12-2007(火)

 やはりと言うか何と言うか、こんな予感は大いにしてはいたが、まさかこんなに早くとは思わなかった。先々週フラメンコの送りに行ったら、不動産ファンドの手先になったはずの元ガイドの知り合いが元の鞘に納まってまたガイドになってやって来た(コルムナ289)。その時は時間もなく『また、ゆっくり聞かせてくれや』とか言って別れたが、一昨日日曜日には不動産屋自体が店閉い引越しの真っ最中。夜フラメンコの送りの後夕食から帰ってみるとガラス越しの店内には既に何もなく、看板も取り外された後だった。
 今年の下半期は不動産が頭打ちで店閉いが相次ぎ、不動産価格も徐々に下がって来るだろうとのニュ-スや新聞記事が目を引く。そうなると当然消費者も待つので、ますます市場はダブつく悪循環。後はお決まりの電車道で下り坂を加速度的に一直線。業界や政府がどんなブレ-キを掛けるか見物だが、高嶺に登り詰めた加速度はそう簡単には手に負えないはずだ。

 富を得ようと苦労してはならない。自分の悟りによってこれを止めよ。-----或る昔の偉い人

 苦労せず富を得ようとした奴らばかりなのでこれはちょっと語弊がありますが、金が価値観の人間ほどハイリスクハイリタ-ンに魅せられて首を突っ込んで首が回らなくなるのでしょう。筆者も学生時代嫌と言うほどパチンコをやったので気持ちは分かります。スペインに来たから止められた様なもので、来ていなかったらどうなっていたかと思えばゾッとします。
 大体死んだら一銭も持って行けないことを知らない連中が世の中多過ぎます。多くの人がこれに気付けば世の中から多くの悪事もまた消え失せるでしょう・・・が、気付きたくもないので今後もますます多くの悪事が加速度的に世の中を席巻して行くことでしょう。悟りによって止めればいいのですが・・・。
 今週はスペインギタ-週間コルムナ271もご覧下さい。

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