スタッカ-ト気味に一音弾いたら十分休んで筋肉や筋の緊張がなくなってから次を弾くことも心がけましょう(コルムナ267)。最小限の力で最大の音を出すためにはとにかく最小限の力で弾くことです。
それでは今週はもっと最小限の力でスケ-ルを弾いて右手各指の独立性に磨きをかけてみましょう。分かり易くするためにハ長調の音階の往復『ドレミファソラシドドシラソファミレド』を用います。これをスタッカ-ト気味に弾くと『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド』ですね。指の力ではなくスタッカ-トの勢いで弾くこと、そして、各音を弾いた後十分休むことを心がけて下さい。音楽なら魂は大いに入れた方がいいですが、力は抜くに越したことはないからです(同10)。
そして、今週はもっと休みます。4音毎にアクセントを付けて『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド』。太字の4音だけ意識して、その惰性で残り3音は休みながら弾きます。意識の中で弾くのは太字だけですが、残り3音もスタッカ-トします。強弱弱弱ですが、強は強なりに、弱は弱なりにスタッカートします。強のスタッカ-トの勢いで弱にもスタッカ-トしてもらうと言う訳です。
コツは“私が弾く”ではなく“指に~してもらう”、つまり、ギタ-演奏はこと指に関して言えばどこまで行っても“私が弾く”ではなく“いかに指を騙して指に弾いてもらうか”です。騙し方と独立性のコツはこの場合アクセントとスタッカ-トだと言うことですね。
マヌエル・カ-ノ先生は良くスケ-ルにはアクセントを付けろと教えていました。こう言うことだと私は解釈しています。
2007-12-03
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