しばらくimのスケ-ルにおける右手各指の独立性を見て来ました。今週はおまけにia&maのスケ-ルです。誰でもmaは動きが鈍く、iaなら練習すればかなりの速度は付きますが音量でimに劣ります。ですから、通常スケ-ルはimだと言えますが、プロでもiaの方が得意なギタリストもいる様です。
理屈はimと同じですのでコルムナ266~272を読み返して下さい。今週は少し別の観点からia&maをダシにメインテ-マである右手各指の独立性についてコルムナしてみましょう。
まずはいつもコルムナに引用する様に歌心がぶれないことですが、歌心がぶれないとは別の角度から言えば歌心だけに専念して余計なことを考えないと言うことでもあります。余計なことを考えればそこに歌心のエア-ポケットが空き、歌心がぶれ指もぶれ独立性を失うからです。それではこの場合この歌心モ-ドを妨げる余計なこととは何でしょうか?
今度はimではなくmaだからどうしよう、もうすぐiaの箇所が来る・・・と身構えることです。この様に歌心ではなく指を意識するから歌心がぶれ指もぶれて独立性を失います。こうなると指ではなく意識をどこに置くかの問題です。
ここはスケ-ルだからアポヤンド、次はアルペジオだからアルアイレ・・・。この様に頭の中で一々区分けを作るから歌心もその都度途切れます。どんなテクニックの時でもその都度意識のモ-ド変換をしないで一つの歌心モ-ドを保ってみましょう。
ia&maのスケ-ルも同じこと。imと同じ感触で色気のある実曲のスケ-ルを歌心をぶらさずに弾いてみましょう。それでもia&maの方がうまく行かないのは当たり前ですが、歌心故にimのスケ-ルがぶれなければ、同様の歌心モ-ドで弾く限りia&maのスケールもまた連れられてぶれず、健全な歌心故に健全な独立性が養われて来ます。
来年もまた宜しくお付き合い下さい。
2007-12-25
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