やはりと言うか何と言うか、こんな予感は大いにしてはいたが、まさか3年もの時間がかかるとは思わなかった。
昔からの読者は記憶にあるかも知れないが、コルムナ139&140&148でご紹介した生ハム詐欺高飛び男が先週水曜日遂に御用となった。トンズラ先のドミニカ共和国の滞在先のホテルから昼飯を食べ様と出たところを職務質問され不法滞在で捕まったとのことだが、実際はスペイン警察から情報提供された地元警察が動いたとのこと。スペイン警察も確かに末端はどう仕様もないが(同284)、今回の事件に限らず、この手の社会的に大きな関心を集める事件の報道番組など見ればスペイン警察のエリ-トはFBI顔負けの捜査であることが分かる。
しかし、地元紙の報道によれば懲役何年ぶち込まれ様が肝心の金が返って来る見込みはないので被害者達は一応に諦めム-ドらしい。本人は既に地元グラナダ市郊外の刑務所に入っている。
我が子よ。蜜を食べよ。それは美味しい。知恵もあなたの魂にとってはそうだと知れ。それを見つけると良い終わりがあり、あなたの望みは絶たれることはない。-----或る昔の偉い人
蜜を食べたはずが苦よもぎの如く魂に苦く、望みは絶たれ悪い終わりに至ったとすれば、それは綺麗な花を見て虫食い植物に喜んで飛び込む虫の様なもの。この場合確かに加害者も被害者も哀れには違いありませんが、金銭物品に価値観を置く以上とても知恵ある行動とは言えません。
それにしても生ハムファンドに不動産ファンド(先週のコルムナ)。そう言えば切手ファンドに真珠ファンドなんちゅうのもありました(同214)。理屈はみな同じ。餅は餅屋。靴は靴屋(スペイン語の同様の言い回し)。ファンドが付くとろくなことがないのは万国共通。とても知恵の同義語とは思えません。
2007-12-18
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