2008-07-21

328 天罰始まる 22-07-2008(火)

 先週月曜日突如スペイン最大手の建設会社が倒産記者会見。日本的に言えば鹿島建設や大林組が晴天の霹靂でギブアップ宣言したと思えば良い。
 もっとも、必要ないものをどんどん建てて風船の如く膨らんでいただけなのだから、見る目を持っている人には突如でも何でもなく、総て予定の筋書き通りバブル経済に天罰が下っただけの話に過ぎない。政治家も馬鹿ではないからそんなことは良~く分かっていたはず。いや、ニュ-スに拠れば分かっていたどころか、実はこの会社のトップは3月の総選挙の前に既にサパテロ首相に倒産の報告をしていたと言うのだから、投票してもらうためにはまさかこんなことは口が裂けても世間様には発表出来なかった訳だ。
 そして、総て予定の筋書き通り複数の投資銀行は資金回収不能、全国各地で大規模工事が軒並みストップ、関連産業も一蓮托生、大量解雇・・・。
 いよいよ天罰が始まったと言う感じか。政府に拠れば今年来年はきついけど、再来年から景気は回復するとか!? 一般庶民は、そりゃ建築不動産業界だけのことだろとか、まさか回り回って後からボディ-ブロ-の如く自らの頭上に降りかかる火の粉とは思いもよらず、まるで対岸の人事感覚。ま、人間我が身にしみじみ体験しない内は呑気に人事なのは万国共通皆同じなのだが・・・。

 貧しくても誠実に歩む者は富んでいても曲がった道を歩む者に勝る。-----或る昔の偉い人  

 天罰とは摂理に横車を押した当然の反動を正面から食らうことかも知れません。必要ない家や別荘を建て、転売目的で銀行に借金して必要ない不動産を買い、銀行も担保不十分でも貸し渋らず、不動産屋も銀行も買い手も皆で一致団結して首を絞め合う・・・。どこかで聞いた話か!?
 皆働かずに金を得ようとした連中ばかり。株の売買も理屈は同じ。
 天の摂理とは質実剛健(コルムナ323)・・・ではないでしょうか? これを厭えば実より花に心奪われ、花が散れば後に実どころか借金が残るのも摂理です(同320321)。
 摂理には素直に従うか刃向かうかのどちらかです。どちらだったかはその実が証明して余りあることになっているのです。

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