筆者は闘牛は嫌いなのでコルムナにはその昔一度しか書いた試しがない(コルムナ2)。今週6年振りに書く気になったのは一昨日闘牛を見たと言う日本人のおばさんの話を聞いたからだ。いや、具体的に言えばその料金のことなのだが・・・。
元々闘牛は外人が思っているほど頻繁にやるものではない。春先から秋口のシ-ズン中大きな都市の闘牛場でほぼ毎日曜日。地方では祭りでもない限り開催は皆無である。
そこでこのおばさんはグラナダ市から南へ一直線のMotrilと言う地中海岸の町のお祭りを嗅ぎつけ、わざわざ闘牛を見に行ったそうである。
闘牛場にはいつも陽が当りっ放しの太陽席、最初は日陰だが途中から陽が差してくる太陽日陰席、そして、いつも日陰の日陰席と、主にこの3つの客席に分類され、夏の強い日差しは皮膚ガンさえ引き起こすスペインではこの順に高くなる。太陽が当れば当る席ほど安い訳だ。
それを知らなかったこのおばさんは一番安い席を買ったのはいいが、余りの暑さに後から地獄を見るハメに陥った。
その一番安い席が50ユ-ロで後はそれ以上。そして、50ユ-ロとは現行レートで8300円也!?
金持ちに成りたがる人は誘惑と罠と、また人を滅びと破滅に投げ入れる愚かで有害な多くの欲とに陥る。-----或る昔の偉い人
一年の内適当に祭りや祝日や連休を設けておかなきゃ誰も金を使やぁしない。結局は経済効果だよ、と良く分かっているスペイン人も言っています。日本の村祭りや何とかフェスティバルも結局そうなってはいないでしょうか?
それにしても一番安い席が8300円。バックネット裏は3万円。いくら円安ユ-ロ高のご時勢とは言え、一昔前なら1000~2000円からでした。
正に世は銭ゲバ狂想曲。確かに何でも金の量で評価されるのが我々が否応なく住んでいる資本主義社会とも言えますが、それにしても異常です。異常とはアルコ-ルが金になったアル中とも言えるでしょう。人は酒にも酔えば、金にも酔って泥酔して人事不詳に陥る。理屈は同じです。
2008-08-18
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