先週仕事を辞めてスペインを旅行中の男性旅行者がやって来た。もうじき帰国して仕事を探すそうだ。
日本は内定取り消しや雇用悪化でボランティアが増え続けるホ-ムレスに炊き出しをしている大変な世の中になっているはずの割にはこんな呑気な若者が男性女性を問わず日本語情報センタ-には後を絶たない。やはり、日本は平和な国なのか!?
先々週の日本のあるお婆さんは実は農家の方だったが、人手不足に後継者不足で休耕地が結構あるとのこと。その気なら食べて行くだけなら何とでもなるとか言ってはいたが、求人や住居や住民登録に保証人など、都会から見知らぬ田舎まで移住することの方が大変だ。なるほど、こう言ったことこそ行政で何とかシステム化して欲しいものだが、そう考えれば、生きて行くだけならまだまだ人手不足の業種はありそうだ。
こちらスペインでは住宅ロ-ンはもちろん、各種業界で月賦やカ-ド決済の買い物の支払いが滞っているらしい、大挙して!? 滞れば利子がかさむのは万国共通だが、ここがスペイン人の国民性と言うか何と言うか、民主主義の多数決の理論で押し切ってしまうのだ(意味不明!?)。それ位未払いが年明け早々激増しているとの最近のニュ-スだが、スペイン人が日本人と決定的に違うのは、悪いのはあくまで不況で、まさか余計な買い物をした自分のせいだなどとは頭を掠めもしないことである(これも今一意味不明!?)。
誰でも自分の利益を求めないで他人の利益を心がけなさい。-----或る昔の偉い人
仮に一国の平均税率が3割だとすれば、それはある意味3割の共産主義だと言えます。それを困っている人々のためにどう使うかは政治の決めることですが、政治はあくまでマクロ、困っている人々はミクロです。そして、久し振りにこのことばを使いますが、やはり“ミクロなくしてマクロなし”です。
にもかかわらず、日本では仮に市が失業者雇用対策で臨時清掃局員を募集したとしても大した応募者は来ないだろうから募集しないとか・・・。
ミクロの細胞が各自身勝手なこと言っていると体に変調を来たします。そして、変調を来たしたミクロの塊が変調を来たしたマクロな現代社会なのかも知れません。今回の世界的大不況はミクロな身勝手から出た錆が国家、そして、世界経済と言うマクロな屋台骨まで腐食している構図が見えると言えば、当らずとも遠からずではないでしょうか?
真にミクロな誰もが自分の利益を求めないで他人の利益を心がければ100%の共産主義も可能かも知れませんが、身勝手な人間様には反面教師の理想郷に過ぎません。いっそのこと、一度すっきりご破産で願いましてはにでもならない限り、この世は裸の王様の自らに気付かない人が大半なのかも知れません。カ-ド会社も!?
2009-01-19
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