2009-01-12

327 大盛りだから美味いのか良いギタ-(2) 13-01-2009(火)

 どうも人間と言うのは見た目に弱い生き物の様です。
 このギタ-の方がカワイイ~とかどう仕様もないミ-ハ-な選び方は別にして、音にも見た目があるとすれば、やはり、まず音の大きなギタ-に耳を奪われるのが多くのギタ-愛好家の現状(症状!?)かも知れません。
 しかし、極端な話、長いギタ-人生に於いて、インスタントラ-メンの大盛と手打ちラ-メンの普通盛の如きギタ-2本を比較する様な場面に出くわすことは他人事ではありません。早い話、ギタ-購入の際何本かのギタ-を弾き比べなければならないのは皆が通る道なのです。
 そして、この場合、料金の高い安いは別にして、聴覚の見た目に訴える音の大きさだけでどれが一番良いギタ-か選ぶとすれば、インスタントラ-メンの大盛ギタ-の方を迷わず評価してしまっている人が意外と多いのではないかと思われます。
 楽器の選択はある意味利き酒みたいなもの。スペインにもワインやオリ-ブオイルを利く職人がいます。そして、インスタントラ-メンの大盛と手打ちラ-メンの普通盛のどちらが美味いかを利くためには一口味見すれば言いだけの話。量は関係ありません。
 最初の一本は仕方がないかも知れませんが、二本目以降大枚叩くとなれば、一体ギタ-の何を利くか位の基本コンセプトは持っているべきです。そして、それはもちろん、日本語で言い古された『量より質』であり、『音量より音質』です。
 日本では団塊の世代が退職して若い頃弾けなかったギタ-に挑戦してみ様と言うほのかなブ-ムがあるとかないとか・・・。日本のギタ-専門店ではそう言う客層にはいきなり100万円のギタ-を勧めるとか・・・。音質で見極めて購入しなければ後悔します。少々高い買物の場合はやはり分かる人に助言を請う方が無難でしょう。

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