先々週の話になるが、日本のプロ野球で言えば巨人に当るスペインサッカ-1部リ-グのReal Madridが何とか言う名前のポルトガルの超一流選手をサッカ-史上最高の移籍金と年棒で入団させ、本拠地のスタジアムでお披露目。何と8万人以上のファンが集まった。
確かに凄い収客力だ。これならスポンサ-もどんどん付いて高い金を払ってくれるだろうし、大枚の投資も時間はかかるが確実に回収出来そうだ。
もっとも、筆者には教祖を拝み奉る新興宗教の集会に映る。なるほど、新興宗教なら金に糸目は付けないどころか、信者に喜んで払わせるのが狙い所。そのためには本山で生神様をデビュ-させるに越したことはない。有料テレビやスポ-ツ新聞やユニフォ-ムやグッズ産業も総ては教祖様のご利益に与ろうと意地汚く総本山への参道に屋台を並べて意地らしい。
しかし、今回はさすがに余りのゼロの多さに、筆者がいつも朝食を取るBarに集まるReal Madridのファンでさえ、『庶民は不況で苦しんどるのに、どうかしとるぞ』とコ-ヒ-を飲みながらカウンタ-でぼやくほど高額の金が動いている。貧乏人の僻みと言えばそれまでだが、不況による資金難で多くの下部リ-グのチ-ムがスペイン全国で存続の危機に瀕している中、一人だけ金字塔パフォ-マンスで一人勝ちの感は否めない。ある芸能事務所がドル箱の国民的大スタ-を抱えている様なものだ。
実際今回たった一人のこの選手のために動いた金でこうした財政難のチ-ムが何十と救えると言うのだから、確かに文字通り桁違いのギャラだ。因みに筆者の地元グラナダの2リ-グBのチ-ムの選手達は未だに前シ-ズンのギャラを全額もらってない。これが来月末から来シ-ズン開幕を迎え様と言うその他大勢の現状でもある。
人の益を計り、良い行いに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与えよ。-----或る昔の偉い人
だからこそ、たまに平幕が横綱を、今地区予選たけなわの高校野球で無名公立校が名門私立を破ることに意義がある・・・と言う発想はスペインのサッカ-ファンにはありません。教祖様のスタ-軍団が勝ちゃあそれで嬉しい、それだけです。もちろん、他宗派とはスポ-ツを超えてマジでいがみ合います。
やはり、スポ-ツとして基本的な何かが著しく狂っていると感じます。狂っているのがまともな新興宗教なのでしょうが・・・。
天文学的な高給はともかく、本人は見た目通りの爽やかなスポ-ツマンでナイスガイであることを望みます。今日他の多くのスタ-選手達の様に大きな入墨を入れない限り、筆者も悪い印象を持つことはないでしょう。
それでも実力の世界ならある意味収入が多いのは大いに結構。ギャ-ギャ-言うのは本当は金が大好きな貧乏人の僻みでしょう。しかし、高給取りだろうがど庶民だろうが、人の益を計り、良い行いに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与える気持ちのある人が、実は新興宗教やおかしな儲け話に首を突っ込んで怪我することなく、また、頭に来たからと言って同級生をドスで刺したり、パチンコ店に放火する気違いにならないための秘訣なのです。
さて、問題は今現在スペインはまだ夏たけなわだと言うことです。秋冬のサッカ-シ-ズン真っ盛りに豚風邪大流行でスタジアムがガラガラの天罰が天の筋書きだったりしないことを祈ります。現在スペインは死者2名!?
2009-07-13
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