2009-07-20

354 古いギタ-と中古ギタ-(1) 21-07-2009(火)

 中古と言えばギタ-に限らず新品より安いと相場は決まっています。例えば新品で10万円で買ったギタ-を1万円で買い叩いて5万円の値札を付け、善人ぶって4万円にしておきましょうとか言うのが世のギタ-屋さんかも知れません。この売値のギタ-なら例えスペインギタ-と言えどもラベル以外は100%中国製の場合が多くなっていますので、これ以上の価格で買い取る意味がないのでしょう。
 さて、金ではなく、あくまで音の観点からコルムナして行きます。
 まず、古いギタ-の音色を手工ギタ-と量産ギタ-に分けて考えてみます。この違いはそのまま両者の塗装の違い、つまり、セラックとピストル(ガン)塗装の違いとも言えます。塗装など見映えの問題で、音に何の関係があるのかと首を傾げる読者が大半かも知れませんが、実は大いに関係があることはギタ-料金の相違と是非塗装の違い:セラックかピストルか、をご覧下さい。ついでに単板か合板か量産か手工かスペイン製スペインギタ-か中国製スペインギタ-、もお読み下さい。つまり、このペ-ジ全部お読み下さい。
 を読んだ方、塗装はギタ-の音を生かしもし、殺しもします。生かすのはセラックで、殺すのはピストルです。従って、世の量産工場の量産ギタ-はピストル塗装である以上、中古であれば、それはそのまま安く売ればそれでその使命は全うしたと言えます。
 近い将来スペインギタ-振興会レオ-ナでスペインギタ-の中古を扱うことがあるとすれば、こと量産ギタ-に関してはこの路線で行くことにします。塗装がピストルで科学塗料を塗り付ける以上、下手に修理修復に経費を費やして最終価格を上げることになるのは知恵があるとも言えないでしょう。
 しかし、手工ギタ-となれば話は別です。

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