筆者の知り合いの製作家の家には、音楽家だったお父さんの弾いていた40年以上前の古い糸杉(シプレス)のギタ-があります。息子の作ったギタ-を親父が弾いていた麗しい父子愛ですが、悲しいかなこの息子はギタ-をほとんど弾きませんので、形見としてもう30年以上家に飾ってあるだけです。
息子と言ってももうひい爺さん。子も孫も誰もギタ-を弾かないので、たまに筆者に買わんかと言って来ます。
40年以上経っていますので、木材の気孔は完全に乾燥し、音の通りが抜群なのは売れ残りギタ-をダシに最近コルムナして来た通りです(コルムナ347~)。
しかし、どうしても①弦の音が、音量と音の伸びは抜群なのですが、今一金属音の様で色気を感じません。伴奏でジャンジャン弾く分には気にはならないのでしょうが、単音で弾くとどうしても魅力を感じませんので、今日まで買うことはありませんでした。
従って、先週までコルムナして来た様に、ギタ-は年数が経てば音が分離して熟成して来るが、熟成した味が各自の好みであるかどうかはまた別問題だと言えます。
何年も待ったワインが思い通りの味ではなかった…。こんな場合も確かにあると言うことです。
2009-07-06
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