2009-06-01

347 売れ残りの方が良いギタ-!?(1) 02-06-2009(火)

 ここで一つ盲点があります(コルムナ344345346)。それは筆者が当初良いと確信した無名製作家のギタ-は全くの新品で、筆者の予想に全く反して先生が断然こっちがいいと選んだ他方は4年前からの売れ残りだと言う点です。
 人と人の出会いは第一印象が大切ですが、新品と売れ残りなら消費者の第一印象は当然新品になびくでしょう。
 しかし、ここで読者はまず世に溢れる商品は鮮度が勝負の生鮮食料品と年期が決め手のワインの二つの価値観を持たなければ、偏食で栄養失調な消費生活に陥る可能性大だと言うことを念頭に置いて下さい。まさか10年物のワインより、出来立ての今年のワインの方がいいと言う消費者はいません。ギタ-も同じです。
 しかし、売れ残り(と言う言い方にも御幣はありますが)より新品がいいと本気で思い込んでギタ-の選択基準にしている、と言うより、古いギタ-など見向きもしない愛好家が大半なのが現状だと筆者は想像します。
 読者の皆さん、真に良いギタ-との出会いのコツの一つは、まずギタ-は生鮮食料品ではなく、ワインだとの正しい先入観をしっかり持つことです。

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