2009-06-22

350 売れなかったのは悪いギタ-なのか良いギタ-!?(1) 23-06-2009(火)

 コルムナ344から先生の選んだ良いギタ-についてコルムナして来ました。
 プロは音量ではなく音質で選ぶ。音質とは音の分離。各音が分離していなければまた音質もあり得ず、それは一般的に新しいギタ-より古いギタ-ほどその可能性があると言える。従って、良いギタ-とは新品を重宝したがる一般消費者心理とは全く逆転の真理である場合も多い、などなど見て来た訳です。
 更に突っ込んで考えれば、全くの新品でも使用木材は相当古い物を使っているなど、視野を拡げることも出来ます。また、製作家やギタ-専門店でこう質問すれば、この客は少しはギタ-を知っているから侮れないなと、駆け引きにもなっています。
 もっとも、これは何年も乾かした自然乾燥の木を使用する手工ギタ-の場合で、機械乾燥で無理矢理湿気を吸い取る量産ギタ-の使用木材についてこんな質問をすれば、却って馬脚を現すことにもなります。
 さて、今回先生が低音弦の分離が今一で、やはり今一ギタ-だと買って行かなかった方の新品のギタ-は4年後どうなっているのでしょう?
 こればかりはワインと同じで年数が経ってみないと分からない面があると思いますが、今は大して鳴っていないが、年数が経てば、弾き込めば将来は良いギタ-になる予感を感じさせる鳴り方をしている出来立てのギタ-があることもまた確かです。
 今回先生が選ばなかったこの無名の製作家のギタ-はそう言う鳴り方だったと筆者には聞こえました。
 

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