古くからの読者は記憶にあるかも知れない。スペイン名物生ハム高配当トンズラ事件(コルムナ139)。トンズラ男はカリブまで逃げたがあえなく御用(同148)。
先週地元グラナダ裁判所で最終判決が決着し、裁判上はこれにて一件落着。求刑46年に対し、懲役11年6ヶ月。初犯やら何やらで、結局は6年ほどで放免だろうとは新聞の解説文。
同じく強欲だが、一応被害者の投資した村人達は一切回収不能。『早く出て来て、また新会社作って金返してくれ』とか意味不明なインタビュ-もあった。もっとも、今度檻から出て来ても、本人も共犯でやはり何年か食らった奥さんも地元にはどのツラ下げて戻る度胸はないだろう。
結局先週と同じで、こんなんだったら最初から止めときゃ良かっただけの話。村人達も最初からおかしな儲け話に意地汚~く首を突っ込まなきゃ良かっただけの話。
しかし、誰しも人生なんて『あんなことやらなきゃ良かった』と思うことなど数知れず。
しかし、誰しも人生なんて『あの時やっときゃ良かった』と思うこともまた数知れず。一体どっちなのじゃ!?
人はパンだけで生きるのではない。-----或る昔の偉い人
どっちもでしょうな。やったことを後悔し、やらなかったことも後悔する・・・。上手く行かない人生はこの二つのバランスが悪くて、よろめいてこけてドツボにズボっとハマったとも言えます。問題は皆本人が自らの目先の欲で自ら酔っ払い、人事不詳に陥ったと言うことです。人は酒だけに酔うのではない・・・と筆者なら言うかも知れません。
この場合一応悪いのは犯人ですが、犯人と同質の金銭欲に泥酔したのは皆同じ穴の狢。判決自体は事の本質でも何でもありません。
どうせ酔うならもっとましなものに酔いたいものです。そうすれば人生最後は勝利の美酒か可能かも知れません。
それには人生一体何が真に勝利の美酒なのか見極めなければお話になりませんね。そう言う人こそ『あれやっといて良かった』『やめといて良かった』と図星で言い得るのでしょう。
2009-06-01
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