やはりと言うか、スペインではさっぱり盛り上がらなかったバンク-バ-冬季オリンピック。元々ウインタ-スポ-ツが脚光を浴びないお国柄でもあり、今回冬季オリンピックが開催されていること自体知らないスペイン人も相当いるだろうなと思わざるを得ないほどの報道の僅少さだ。過去総ての大会で銅メダル僅か2個、今回もメダル候補がゼロではこれも致し方ないが、国内にスキ-場がない訳ではない。フランス国境のピレネ-山脈、そして、筆者の地元、グラナダ市郊外車で30分のシエラ・ネバ-ダ山脈。
この麓の町出身のリエンダ選手は4年前の前回オリンピックでは有力メダル候補として注目されたが力を出し切れず6位。それから大きな膝の怪我2回に手術2回。今回が最後のオリンピックとなった。何と計5回出場。国内で大したライバルがいなかったこともあるが、これは凄い記録だ。
この動画は負傷前の全盛期2005年の世界ランキング3位の頃のもの。こうして見るとスキ-競技に興味の無い筆者でも凄い迫力が伝わって来る。あれで転倒せずコントロ-ルしながらあのスピ-ドだから、かなりの脚力だろう。蹴られたらかなり利きそうだが、万が一転倒すれば死んでも不思議は無い加速度だ。
今回は本人自身が怪我と手術で絶好調には程遠いとインタビュ-に答えるほどコンディションは悪かったらしく、あっさり予選落ち。直後今後は後進に譲ると発表。事実上の引退宣言。
人が若い時にくびきを負うのは良い。-----或る昔の偉い人
1975年生まれのリエンダ選手は9歳の時初めて両親にスキ-を買ってもらい、14歳でスキ-選手を志したと言います。そして、僅か19歳で1994年ワ-ルドカップ初出場。もちろん、常人にはない生まれ持った体力才能運動神経があったことは確かでしょうが、不断の努力があったこともまた事実です。
リエンダ選手は14歳で自ら負うことを決めたそのくびきを今回自ら降ろすことを決断したとも言えるでしょう。
これはいわゆる日本語の諺で言う“若い時の苦労は買ってでもしろ”と言う意味のくびきに近いですが、今の日本やスペインの青少年を見ているとくびきなんかとんでもないと言う連中が多過ぎます。可愛い我が子にくびきなんかとんでもないと心からそう思っているバカな親もです。
ではどうすれば我々は結果的に我々自身や青少年に有益なくびきを課すことが出来るでしょう?
誰でも課されて強いられて嬉しい奴はいません。ましてや、くびきならなお更。しかし、誰でも目的とそれを推進する意志とがあれば、人は皆強いられることなく自らが自らにくびきを課すものではないでしょうか?
2010-03-01
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