先週の火山灰で時間的には前後しますが、今週はもう一つだけ日本滞在中の話に戻ります(コルムナ415&416)。
古くからの読者は覚えがあるかも知れませんが、筆者は今回帰国中、コルムナ3に登場してもらったとんでもおばさんに会って来ました。
9年ぶりの再会。筆者はまず手紙を出しておばさんの携帯番号を聞いてから帰国しました。連絡を付けて会ったのが東京の有楽町。子供の頃良く聞いたフランク永井の有楽町で会いましょうのあの有楽町かとお上りさん気分でしたが、これぞ正に文字通り有楽町で会いましょう。ただし、相手は70過ぎのおばさんどころかおば~さんなので色気はゼロどころか氷点下。
それにしても東京はさすがに巨大ビルと人が多い。これで直下型大地震を食らったら一溜まりもないだろうなとか、スペイン人なら腰を抜かすだろうなとか、一人で勝手に捻くれた心配をしながら、おばはんを待ちながらその辺を散歩してみました。一番印象に残ったのはレ-ル下辺りにあった数件の居酒屋。故意に拘っているのでしょうが、昭和40年代そのままの汚~いたたずまいを意地になって残しているのが何とも言えない味を出していますね。
極め付けはその辺に貼ってあった水原弘のア-ス蚊取り線香(殺虫剤だったかも)の看板!? まさかこんな所でこんなものを見るとは!?
誰でも自分の利益を求めないで、他人の利益を心掛けなさい。-----或る昔の偉い人
筆者は文字通りこのおばはんの命の恩人なのですが(同303)、それを知ってか知らずか、有楽町のど真ん中のいいレストランで昼食を奢ってくれました。生活保護を受けている身で、しかも、100歳前のお母さんと同居ですから、金銭的にはキツイはずですが、筆者は有難くご馳走になりました。
確かに世間一般から見れば飲み屋で大きく咲かせた仇花が見事に散って実が残らなかった人生かも知れませんが、最後は何とか首の皮一枚繋がる手助けになれた筆者もそれなりの満足感を感じます。
これでいいのだ。バカボンのパパもそう言うはずです。
2010-04-26
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