2010-09-13

438 今流行の・・・ 14-09-2010(火)

 一昨日イビサ島で25歳の旅行者がBalconing:バルコニングで死亡の新聞記事を読んだのは昨日のこと。
 これは明らかに新造語でPuentingの従兄弟らしい。Puentingは誰が言い始めたのかは知りませんが、スペイン語で橋のPuenteを英語の現在進行形にしたんでしょう。
 ご覧の様にPuentingは体にゴムを巻き付けてから谷底向って飛び降ります。確かに度胸は要るでしょう。
 ところが、新聞によれば数年前からこのイビサ島を初め、周囲のマジョルカ島など地中海のリゾ-ト地バレアレス諸島でスペイン人&外人旅行者の若者にこのBalconingが流行り出したそうです。
 こちらはゴムも何も巻き付けず、バルコニ-から隣の建物のバルコニ-へ、或いは下のプ-ルに飛ぶ込む!? 一週間前も別の25歳の若いのが死んでいるそうです。
 こうなると擬似自殺行為です。久し振りにこのことばを使いますが、私達は既に巨大な精神病院の中に住んでいるのかも知れません。

 この世と調子を合わせてはいけません。-----或る昔の偉い人

 確かにヨ-ロッパの一大リゾ-ト地と言えば聞こえはいいですが、イビサ島、マジョルカ島と言えばヒッピ-で有名なことに平行し、かなりモラルのない所でもあります。そして、それを売りにするほど輪を掛けて程度の低い所でもあります。マジョルカ島でショパンが転地療養で一時期を過ごしたことなど吐き溜めに鶴みたいな歴史です。
 もはや現代は何かがおかしいと言ったほのぼのとした時代ではありません。何かがどころか、人がその究極の愚かさを何の遠慮も無く白日の下に曝け出して自慢さえする殺伐とした時代です。だから若者の娯楽さえロシアン・ル-レットになってしまいます。特にこうした堕落が産業になっている地域社会ではそうだと言うことをこのニュ-スは物語っています。
 こんな連中と調子を合わせれば死なないまでも全治一生です。日本はどうでしょうか? 行くとこ行けばそうなっているでしょうが、まだ極めて少数なのでしょうか? そうかも知れません。しかし、同じ死に至る究極の愚かさの素の香りが世界中に既に色濃く漂っている21世紀初頭の末世の世の中です。嗅ぎ分けなければ調子を合わせられます。
 

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