2011-09-19

488 何が何でも11月20日までに結婚 20-09-2011(火)

 これは先週土曜日の地元新聞のニュースです。スペイン語が分からない読者も20-Nが11月(noviembre)20日位は想像がつくのではないかと思います。
 11月20日と言えば、今の青少年はともかく、それ以上の年代のスペイン人なら誰でも知っている、独裁者フランコの死んだ日です(1975)。と同時に、むしろ多くのスペイン人にとってはスペイン民主主義の幕開けの日と形容した方が当っている国民感情でしょう。
 今年は何とこの11月20日に前倒し総選挙。現在与党の社会党(PSOE)のふがいなさの結果でもありますが、前倒しして政権を交代させなければスペインもギリシャと同じで財政破綻するとの噂も噂には聞こえない緊迫した経済情勢はイタリアに先を越された感がありますが、南欧ぐうたらクラブの絆で遅かれ早かれ一蓮托生でしょう。
 ところが、かと言ってこの新聞記事は総選挙の記事でもありません。見出しを訳すと『誓います。でも11月20日までに。』 小見出しは『オカマとレズ達は大衆党(PP)が勝って同姓婚合法が非合法になる恐れから結婚を前倒し』
 前倒しは総選挙だけじゃない訳です。つまり、リベラルな現在与党の社会党(PSOE)ではなく、硬派の野党第一党の中道右派大衆党(PP)が前評判通り政権を取れば、かつて2005年9月に社会党(PSOE)政権が合法化した同姓婚が再び大衆党(PP)新政権下非合法になる可能性のある11月20日の前倒し総選挙。そうなる前の駆け込み結婚が目立っていると言うニュースです。男同士、女同士で!?

 自然自体があなたがたにそう教えていないでしょうか。-----或る昔の偉い人

 11月20日は前哨戦の統一地方選挙で大勝した大衆党(PP)が勝つでしょうが、だからと言って急に同姓婚を廃止する政策には出ないと筆者は予想します。何せスペイン人の有権者の相当数はこの気があるから現社会党政権は8年前の総選挙で同姓婚を選挙公約に第一党になった訳ですからね。
 いつの時代も有権者に尻尾を振って騙して投票させるのが政治家の習性だとすれば、国民全体の60%が、若者だけならその76%が同姓婚を容認している事実は無視出来ないはずです。
 しかし、自然は自然、男は男、女は女。何も空に煤煙を撒き散らし、海に汚水を垂れ流すだけが自然を汚すことではないはずです。自然に反することは広い意味で総て人間の罪悪です。筆者がそう言うからではなく、自然自体がそう教えてはいないでしょうか?

0 件のコメント: