きれいな音のために小さな音で弾けと教えるとんでもない日本のクラシックギターの先生(先週のコルムナ)。
故マヌエル・カーノ先生は古い世代のギタリストだったこともあるでしょうが、マイクを好みませんでした。マイクを通すとどうしてもギター本来の音色が伝わらないからです。そうすると、マイクなしで観客に聴かせるためには音量がなくては話になりません。音が小さいなど論外です。小さなきれいな音色と、か細い音は別物です。
まずは音をしっかり出すこと。いい音(きれいな音)を出すのはその次だと言う考えです。これは息子のホセ・マヌエル・カーノも全く同じ路線です。
そのためには力を抜いて最大の音を出す弾き方と良いギターを持つことです。大きな音を出すための秘訣は力を込めないことであることはこのスペインギター週間コルムナの初期にしっかりコルムナしたところです。
ギターに限らず、どんな楽器でもその人が上手かどうかの基本的な見分け方は、音楽表現は別にして、大きな音で一定の演奏が出来ているかどうかです。
2011-09-19
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