2012-06-11

498 究極のグラン・ソロをロマンティックギターで 12-06-2011(火)

筆者はテレビは見ませんが、先々週行きつけの食堂で偶然テレビニュースで紹介されたスペイン人・クラシックギタリスト、リカルド・ガジェン(Ricardo Gallen氏。頭はそうは見えませんが、1972年生まれの40歳。しかも、20世紀最高のクラックギタリスト、故アンドレス・セゴビアと同じ南スペイン、アンダルシア地方、ハエン県のリナレス町出身。因縁を感じますね。
YouTubeでテレビニュースと同じ曲、同じギターの映像を探して来ました。
まず、一目見てギターが変わっています。細長く、ヘッドの糸巻きが三味線の様に差し込み詮(漢字はあってますかね?)。昔のギターは皆そうでした。筆者のコレクション、マヌエル・ラミレスとホセ・ラミレス二世とマルコス・ロハス(サントス・エルナンデスの先生)も!? マルセロ・バルベロ世のハカランダは糸巻きですが、手工品!? いずれも古さが伺われます。
この手のギターを最近ロマンティック・ギター(Sp:guitarra romantica)と総称して、クラシックギター界では少し人気が出て来ているそうです。レオーナでもフランシスコ・アルバ氏の作品を紹介しています。現代に合わせて、調弦し易い様に糸巻きですが・・・。
映像ではボディが小さい分、弦長がかなり長く見えますね。中世並みに640mmほどでは手の大きな欧米人には弾き辛いので長めの製作でしょう。660mmはありそうです。
そして、弾いている曲がクラシックギターの読者にはおなじみのソルのGran Solo、しかも、かなり独特の編曲でミスタッチなし。
クラシックギター文化はないと言っていいスペインですが、行くとこ行けばいますから頼もしい限りです。ただ、一般受けしそうにない曲ではあります。クラシックギターの普及にはもう少し弾く曲の幅を拡げた方がいい気はします。

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