2009-02-09

357 発情期は全治一生 10-02-2009(火)

 1ヶ月前に1件、そして、先週立て続けに2軒離婚の話を聞いた。離婚率7割故に離婚しない方が特別天然記念物みたいなお国柄なので大して驚きはしなかったが、3件共こちらで結婚している(いた!?)日本人の話。もちろん、スペイン人男性と日本人女性の組み合わせ。内2人はまだ若く、不幸にもごく小さな子供が一人づついる。
 結婚式の際〝遂にゴ-ルイン〟などと日本語で言われることがあるが、結婚はゴ-ルどころか夫婦生活と言うスタ-ト地点に立ったまでの話だと言った方が当っている。目的地(ゴ-ル)と思ったら実はいくつかある人生の節目の一里塚(手段)の一つに過ぎなかった・・・。これを目的と手段を取り違えると言う。取り違えると言うか、この場合勘違いと言うか・・・。
 お互い相手を取り違えて勘違いしたから別れましょう・・・。親の浅知恵に反比例して子供は一生引き摺る深いキズを負う。

 嘘は花は咲かせるが実は成らせない。-----或る昔の偉い

 破壊なくして創造なし!! いや、離婚ならちょっとこれは違う様ですね・・。それじゃあ、国破れて山河有り!! こちらの方がまだ未来に希望を感じさせる表現ですが、山河には離婚調停に子供の取り合いに養育費の押し付け合い、捨て台詞に恨み辛みしかないなら、離婚は終局どころか泥仕合のゴングが鳴ったに過ぎません。しかも、反則も凶器も何でもありの時間無制限デスマッチ。レフリ-は弁護士に裁判官。下手をすれば全治一生かも。
 何より子供が可愛そうですね。目的と手段ならともかく、馬鹿な両親が発情期を愛情と勘違いしたツケを罪のない子供が払わされるのですから、子供こそ全治一生の深いキズかも知れません。
 筆者は常に次の3つのことで人を見極めることにしています。一つ、何か不都合が起きた時の反応(物事順調な時は皆いい人なのです)。二つ、金銭に潔癖か(世の中金については別人格の人間も多い)。三つ、約束に忠実かどうか(自己中な連中ほど人を人と思わず、約束の概念が希薄)。
 別に他人様を裁いているのではなく、結婚や事業など今後の人生を大きく左右する一里塚だからこそ人を十分見極めなければ自らが致命傷さえ負うとすれば、見極めないで行動を起こす方が浅知恵なのです。裁くと見極めるとは明らかに別物です。発情期と愛情も明らかに別物です。取り違えて勘違いすれば、自らも家族も周囲も不幸にしかねません。
 発情期で花は咲いたが、愛の実は成らなかったのが今日多くの離婚の真相とも言えます。やはり、人生の収穫は花より実です。ましてや、この世界同時不況のご時世なら、なお更花より実が篩いにかけられ真価が問われます。

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