2009-02-23

333 良い単板ギタ-は量産か手工か(2) 23-02-2009(火)

 木工に関しては量産も手工も大差はないことは先週述べました。それは木工としての出来(フィニッシュ)、そして、目には見えない内部の作りもそうだと言えなくもありません。つまり、量産も手工も外見も内部も今日著しい出来の違いはないと言えます、木工の出来としてはです。
 それでも量産工場が年産何千本に対して(今日中国に丸投げ逆輸入でラベルだけスペイン製のスペインギタ-が日本でも多く販売されています)、手工ギタ-は個人製作家がいくら頑張っても年産14、5本。手間隙の違いで小売価格が随分違うのは分かるとしても、木工としての出来に大差がないなら、結局量産も手工も大量生産か手作りかの違いだけで、実質大差はないのではないかと言う素朴な疑問が湧いて来ます。
 実際今日量産ギタ-も手工ギタ-並みの音量は出ていると見受けます、音量に関してはです。しかし、どこか違います。
 音質が違います。手打ちラ-メンもインスタントラ-メンも丼一杯の同じ量のラ-メンには違いありませんが、面の歯応え、ス-プの味とこくの違いは歴然です。
 手工ギタ-と量産ギタ-にも同じことが言えます。木工としては大差はないのに何故音質が違って来るのか? 来週はその理由をコルムナしてみましょう。

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