2009-08-17

358 良いギタ-は熟成した古いギタ- 18-08-2009(火)

 コルムナ347からギタ-は生鮮食料品ではなく、時が経つほど熟成して味とコクを増すワインの様なものであることを見て来ました。アルコ-ルを飲まない読者(筆者も酒は養命酒だけ)には納豆やチーズと言えば分かり易いでしょうか?
 昔チェロのプロがやって来たことがありました。バイオリンだけでなくチェロも作ったストラジバリウス(同348)のチェロは200何年経った今だからこそ凄い音がしているのだそうです。因みにこれは本体に使用されているかえでの木がちょうど200年ほど経過した頃一番鳴るのだそうです(本当か!?)。実はレオ-ナでは既にかえでの木のギタ-を世に送り出していますが、宣伝文句が200年後何とかじゃあ今一拍子抜けですかね?
 もっとも、スペインのフラメンコギタリストはかえで材のギタ-を使っているプロも結構います。作り方次第で音質は甘くもなり、鋭くもなります。
 さて、以上読者の新品の方が良いギタ-だとの固定概念を覆すためのコルムナだった訳ですが、覆される気もなければ、中古車は安いのが当たり前の一点張りになってしまいます。
 誰かが安く手放したギタ-が中古ギタ-として安く売られるのもまた当然ですが、それはあくまで中古ギタ-にまとわり付く純粋に金の話。
 しかし、ギタ-は金ではなく音です。ギタ-は音ではなく金だと思い込んで中国製スペインギタ-に魂を売ったスペインの有名ギタ-メ-カ-や、百も承知の日本の輸入業者の思う壺にハマりたくなければ、ギタ-は金ではなく音の価値観がぶれないことです。
 その肝心のギタ-の音が年数の経過と共に熟成して行くのなら、これに注目しない手はないじゃあ~りませんか。

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