先週&先々週と悪い素材から生まれた良いギタ-&良い素材から生まれた悪いギタ-の実例をご紹介しながらコルムナしてみました。
それではこれら2本の商品価値はどうなのでしょう? ことばを変えれば、これら2本を目の前にしたギタ-ショップ経営者の心境は如何なものでしょう?
まず、先々週の様に見た目は悪いが良いギタ-の場合。と言うか、名工の骨董品なら話は別ですが、見た目が悪ければ製作者も日本向けには送らないでしょうし、業者も頭から扱いもしないでしょう。それでも、もし店にあるとすれば、なるべく安く売って金に変えてお終いでしょう。従って、名工の骨董品で歴史的価値があり、しかも抜群に鳴ると言う場合以外このケ-スは考えられません。早い話、見た目は悪いが鳴りは良いギタ-は悪いギタ-だとギタ-市場では烙印を押されると言うことです。
次に、先週の如き良い素材から生まれた悪いギタ-。見た目も木工としての仕上げも文句なしの場合。まず、鳴らないのですから利く耳を持っている客なら買わないでしょう。店主もそれは分かっていますから、利く耳を持っていなさそうな客に『これは有名な製作家の作品で、しかもハカランダを使った最高級品ですが、これだけにしておきましょう』とか適当なことを言って、何とか捌こうとするのでしょう。売れ残りにする訳にはいきませんからね。
結局、いずれにせよ素材の良し悪しと外見の比重が高いことになりますし、あくまでギタ-を金に換えて何ぼの商品としか見ないことになりますね。
しかし、レオ-ナではあくまでギタ-は音色で判断します。今後もお付き合い下さい。
2009-09-21
363 良いギタ-は良い素材か!?(5) 22-09-2009(火)
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