先週金曜日いつもの中華屋で夕食。週3回はここに来る。筆者の席は入ってすぐ右の2人用の小さなテ-ブル。この頃不景気のせいかまず空いていることが多い。
一番安い定食は昼夜毎日5.85ユ-ロ(約780円)。飲物&デザ-ト付だから日本のその辺の日替わり定食よりちょっと安いと言う感覚か。大体金が無い連中が来るので、常連客の顔なら見覚えがある。向こうも筆者の顔を見てそう思っていることだろう。
しかし、先週金曜日は見覚えの無い若い二人連れが筆者の前のテ-ブルに座った。この日からスペイン国内は連休に入っていたので国内旅行者らしかった。
男性は筆者に背を向けて座ったので、女性は筆者から見れば正面だが、男性の頭に遮られて顔左半分しか見えない。それでも筆者は一瞬驚いた。
スペイン人女性は美人が多い。ラテン系はゲルマン・アングロサクソン系に比べて少なくとも日本人にはそう映る。ましてや、浮かれた短期旅行の日本人旅行者には夜店の屋台的に思わずハッとする美人が多いのではないかと思う(思わずハッとする洋梨体型のおばさんもまた多い)。しかし、この国にもう27年も居る筆者は少々の美人ではそう簡単には驚かない。
しかし、この女性には正直驚いた。顔半分だけでもかなりの美人だと分かる。大きな目。ギリシャ彫刻の様な堀の深い目鼻立ちに気品さえ感じさせる引き締まった顔立ち。しかも、スペイン人女性には珍しく化粧も目立たないし、着ている物も大して派手ではない。
顔左半分とは言え当然筆者も悪い気はしない。となれば機を伺って顔左半分ではなく、全部見たくなるのが男心。
そして、機を伺って筆者は見た(←家政婦は見たと同じノリで!?)。
自然自体がそう教えてはいないでしょうか。----- 或る昔の偉い人
それまで見えなかった顔の右半分鼻の右側に鼻輪!? ピアスではなく鼻輪!? 今もあるかどうか知りませんが、昔筆者が中高生の頃使われた単語帳の丸い金具の一回り小さいのと言えば当ってますかね(←分からない読者はお父さんに訊いてね)!?
さすがは情熱のスペイン。ぶち壊し方も情熱的です。バカ負け一本~ん!? 完全に筆者の負けでした。
日本語で玉にキズと言いますが、このキズは普通玉である本人の意思に反する無意識なある種の否定的な要素を指すキズのはずです。
今回コルムナ400回に当り何か特別なことを書こうかとも思いましたが、世の中は無意識どころか、良かれと思って意識的に自らの身を自らの愚かさでキズ付け、しかも、それを何とも思わないどころか悦に入って見せびらかし、発展どころか退化の坂道を激しく加速度を増して単なる哺乳類のヒト科に激しく転がり落ちる人間様の週間実話が過去のコルムナだとも言えます。そして、遂に400回。
しかし、それだけでは問題に対して警鐘を鳴らすことになっても解決にはなりません。
解決とは何でしょう? 様々な答え方はあるでしょうが、それは人が人として不自然になっている故に多くの問題が起こるのであるのなら、人が人として不自然ではなく自然であることです。それはあるべき人の内側の自然であり、内側が自然なら外側にワッカを通したり、髪を銀バエの様に染めたり、肌に墨を塗り込んだりする不自然な愚行も、文字通り自然環境の汚染も大幅改善され、もはや死語となった美しい日本が現実味を帯びて来るでしょう。
こんなことは一昔前なら何も言われなくても誰でも自然と分かった話。こんなこと一々言わなければならず、しかも、不自然なことを不自然だと正しいことを言ったが故に却って後ろ指を差される21世紀の現代社会はやはり自然ではないのです。
そして、一昨日日曜日いつものBarでコ-ヒ-を飲んでいると左に若いスペイン人女性が二人。これまた連休中の国内旅行者の様でした。ちょうど筆者が店を出ると二人も出て来たと思ったとたん仲良く手を繋ぎ軽く交わす愛の口づけ!? やっぱり、不自然じゃ!? いや、気違いの変態じゃ!? と言うと〝好きあっているんだからいいじゃないか〟とは今日大半のスペイン人のお答え!? それを結婚合法化さえして投票してもらいたい現社会党政権。
男女のカップルで鼻輪の方がまだマシかと、妥協してますます下がるレベルかな・・・。
愚や愚や汝を如何にせん・・・。項羽も上手いこと言うものです。しかし、あれだけの美人で鼻輪。いや~、もったいない話です。合掌・・・。
2009-12-07
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1 件のコメント:
コルムナ400回おめでとう。いつも良いお話をありがとう。火曜日を楽しみにしています。
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