確かにこれが厄介な問題なのです(先週のコルムナの続き)。もちろん、今日これはスペインギタ-に限ったことではないのですが・・・。
まず、当たり前の話と言えばそれまでですが、ギタ-のサウンドホ-ルを覗き込んでラベルが先週の様に地名や何かの一般名なら迷うことはありませんが、個人名がメ-カ-の名前なら、例えばラベルのど真ん中に〝Antonio Gonzalez 〟と書いてあれば、当然アントニオ・ゴンザレスと言う名前の個人製作家が個人的に作ったギタ-だと多くの消費者は思いかねません。
そして、ましてやそれが有名ギタ-製作家の名前だとしたら、これは確かにセ-ルスアピ-ル満点です。
しかし、過去散々見て来た様に、個人製作家の生産台数は無名有名に拘わらず年間せいぜい14、5本が関の山。これで家族を養おうとすれば、一体一本いくらで売らなければならないか読者も考えて見て下さい。確かに安くはないのも頷けます。筆者の見るところ、日本におけるスペインの手工ギタ-は最低100万円の定価と見受けます。
それでは、個人製作家がもう少し利益を上げるためにはどうすればいいのでしょう? 自らの手工ギタ-の定価を上げるか、そうは上手く事が運ばないと見れば、他の人間に作らせて自らのラベルを貼って生産台数を増やすかのどちらかです!?
え、こりゃ産地偽装じゃにゃ~の(名古屋の読者)!?
ご心配なく。スペインではこう言うのを嘘も方便どころか生活の知恵と呼びます(筆者)!?
2009-12-21
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿