2011-10-03

463 小さな音で弾けと教える先生( 3) 04-10-2011(火)

 確かに演奏に小さな音は必要ですが、その要は小さな音の内容です、密度です。
 密度のある小さな音を出せる人なら大きな音も出せるでしょう。
 しかし、か細い密度のない小さな音をきれいな音と勘違いしている人はいざと言う時大きな音は出せません。
 そう言えば昔チェロのプロの話を聞いたことがあります。『いい楽器はppからffまで応えてくれる』そうです。『そうでない楽器はいざffが欲しいと思った肝心な時に出てくれない』そうです。
 なるほど、プロの感性の中にはppからffまでの幅があるのですね。当り前と言えば当り前ですが、いざ演奏しながらpp~p~mp~f~mf~ffを使い分けるには本人が本人の中に音量計を兼ね備えていなければなりません。凡人には難しいですね。
 だったら、スカ(くじのハズレと言う意味!?)みたいな小さな音だけの演奏など論外じゃないですか? ただ、日本人にはこう言う弾き方のギター愛好家が多いのです。完全な反面教師なんですがね。

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