一昨日日曜日、今現在スペインでの“屋根なし”人口の13%は大卒で、何らかの学位を持っているとの新聞記事があった。“屋根なし”とはスペイン語で “sin techo”、日英同盟訳では“without 屋根”、日本語直訳では“屋根なし”となり、要するにホ-ムレスを意味する俗語である。
筆者が日本にいた頃は高度成長期とも重なり、街角で物乞いする人などごく幼少期に一人しか見た記憶がない。今ではバブル崩壊後の尾を引く影響でテント暮らしの人々もいるそうだが、その後の筆者自身はずっとスペインに居ることもあり、実際この目で見たことはない。
ここスペインはと言うと、筆者が最初にやって来た1979年以来、決して豊かな国ではない割には街中を歩く分には余り目立たない。もっとも、今でも筆者の行動範囲はごく街中で、ましてや県庁所在地。行くとこに行けばあるのだろう。
ただ、日本はどうか知らないが、スペインの“屋根なし”事情はアル中薬中で人生やる気のない、ある意味自業自得の若者が多いそうである。今回薬中で家庭も仕事も総てを失い、長年の“屋根なし”生活を経て間一髪救済施設に拾ってもらった30過ぎの若者の半生が紹介されていた。薬の中毒症状から癒されて社会復帰したいそうである。
そうなれば美談だが、中高生から怒涛の如くコカインにヘロインを何とかしない限り(コルムナ286)、安っぽい美談で終わってしまう可能性無限大である。人助けも社会復帰も毒抜きも西洋医学的対症療法ではなく、東洋医学的原因療法で対峙しなければ雑草を根こそぎにせず、目に見える地面の上の草だけ刈っている様なもの。根本治療にはなっていない。
不正を行う者はますます不正を行い、正しい者はいよいよ正しいことを行いなさい。-----或る昔の偉い人
それでは東洋の日本はどうなのでしょう? 西洋のスペインの様に怒涛の如くではないにせよ、根底から蝕む様に若年層にじわじわ、しかし、確実に浸透して来ているのではありませんか?
先日の新聞の国際欄に拠れば、イタリアでは日常生活必需品を買ってさえマフィアに金が流れる仕組みになっているそうです。麻薬ならなおさらそうでしょう。
その原因療法は? 難しい命題ですが、末期ガンになりたくなければ、まず君子発ガン物質に近寄らず。ロック、ラップ、テクノ、へビ-メタル、総ての種類の占い、オカルト映画の類などときっぱりと縁を切ることです。そうすればまさか麻薬に手を出すこともないでしょう。唐突ですが、今はこの理由は分からなくとも、今日世の中は日増しに悪くなり、同時にこれらの類が特に子供や若者の間で市民権さえ得てしまったご時勢であることくらい誰でも分かります。そんなの偶然じゃないかと言う読者もいるでしょう。しかし、発ガン物質をがぶ飲みすれば末期ガンに至るのは必然です。偶然だと気にもかけず、実は必然だったと気付いた時には手遅れだったと言うことが人生にはあるのではないでしょうか?
この記事の若者の様に末期ガンになってから必死に社会に生還するのも美談かも知れませんが、末期ガンになる前の杖の方が遥かに賢明で美談です。
それにしても、スペインではこうした音楽とは名ばかりの猛毒が大手を振って何と神聖なはずの賛美歌にさえ取り入れられています。末期ガン賛美歌でしょうか?
2007-11-19
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