2009-11-02

395 コケた本末転倒 03-11-2009(火)

 政治家が景気テコ入れに必ずしも必要ない公共事業を思い付くのは万国共通らしい。
 地元グラナダ市内を流れるヘニール川(Rio Genil)横の並木道の歩道改修工事がそれだ。この写真の右上の見えない箇所だが・・・。
 不況に喘ぐ地元業者に無理矢理仕事を与えるのが目的の本当はやらなくてもいい工事、だと皆が分かってやっている工事。しかし、それで金が回って少しでも経済が活性化すればやりがいはあると言うもの。国民に現ナマをばら撒いて無理矢理使えと言うよりは幾分上品かも知れない。
 ところが、並木道の足元に敷き詰めた平石が中国産であることが判明。参入業者はただただ自社の利益を考えて地元グラナダ産(結構郊外に石切り場がある)ではなく、ただただ安い中国産を使ったらしい。原材料費を抑えることはビジネスの鉄則とは言え、地元産業振興が目的の公共事業で結局中国の産業振興とは何事だ、どうのこうの・・・。と、先週地元マスコミを結構賑わせた。
 もっとも、だから地元製品使用を義務付ける法令は一切無く、結局うやむやの内にうやむやに立ち消えになってしまった。

 自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。-----或る昔の偉い人

 もし平均税率が30%ならそれはある意味30%の共産主義、40%なら40%の共産主義・・・。税金とは皆のために使うものだとすれば、例え金銭資本主義社会でもこんな共産主義の定義が成り立つと筆者は常々思っています。
 しかし、民主主義の精神なくして民主主義が成り立つはずもなく、共産主義の精神なくしてソ連東欧で崩壊したのが資本主義の敵のいわゆる共産主義です。 
 しかし、そんな大それたイデオロギ-闘争しなくても、もっと身近で、お互い自己中心に振舞えば立ち行かないのが人間関係で夫婦関係でしょう。
 他人より自分を顧みる・・・。そんな人間性本末転倒では自己中の性根が垣間見え過ぎてむしろコケるのが当たり前!? 結局は中国人漁夫の利!? 結局それが回り回って中国の軍事予算になる!? 尖閣諸島以外は友愛の海!? 自己中に国境なし・・・。 

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