2009-11-02

369 ギタ-メ-カ-は量産か手工か? 03-11-2009(火)

まず、ギタ-メ-カ-とは日本語的な響きから言えばギタ-の量産工場であり、生産台数の限られた個人製作家のことではないと定義しました(先週のコルムナ)。 
 ここで初めてギタ-には量産ギタ-と製作家がコツコツ作る手工ギタ-があることに気付いた読者こそギタ-メ-カ-なることばの意味をしっかり把握していなかったと言えます。
 確かに訳せばギタ-メ-カ-とはギタ-を作るのですから、広い意味で量産工場も個人製作家もギタ-メ-カ-ですが、しっかり区別を付けるためにも、ギタ-メ-カ-とは量産ギタ-を量産するギタ-メ-カ-のことで、手工ギタ-はギタ-メ-カ-では作られず、個人製作家が地道に作るものだと定義しましょう。
 機械メ-カ-、部品メ-カ-など、メ-カ-と言えば大量生産のイメージです。ギタ-メ-カ-も、少なくとも日本語ではそう捕らえましょう。
 水を飲むだけなら中国製の安物コップメ-カ-の百円のコップも陶芸家の名工の作品も同じかも知れませんが、そこに至る労力、時間、過程、品質、経験、品質など、正にギタ-メ-カ-と個人製作家の違いも同様に歴然としています。
 これを両者共ギタ-メ-カ-と呼ぶから混乱します。しかし、あえてこの曖昧なギタ-メ-カ-なることばを曖昧に保つことによって安物も高く付加価値を付けて売れなくはないことは読者も想像が付くでしょう。
 もし読者が〝有名なギタ-メ-カ-です〟などと言われたら、量産ですか、手工ですかとこの曖昧さを断ち切る質問をすることです。量産ギタ-を手工ギタ-並みの料金で買わされたくなければ、その意義はあります。

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